2017年大会の開幕を間近に控え、昨年大会最終日を振り返る。大会３日目を終え、ヘンリク・ステンソンとフィル・ミケルソンのマッチプレーのような展開となってきた２０１６年の全英オープン。強い雨・風に見舞われる中、後続グループはもはやスコアを維持していくだけで精一杯な状況にもかかわらず、まるで前日の 再現を見ているかのようなステンソンとミケルソンのスーパープレーの連続にギャラリーは魅了された。誰もが「終わって欲しくない」と望んでしまうほどの高密度の接戦は、終盤の３連続バーディで一歩抜け出したステンソンが一歩リード。迎えた最終ホールでも、落ち着いたバーディパットが言葉通り吸い込まれるようにカップに沈んだボールを拾い上げ、スウェーデン人初のメジャー王者となったステンソンは高々と手を挙げ、ギャラリーの声援に応えた。