海外男子
「経験しないとわからないことがたくさんある」全英に3回出場、今年の海外シニアメジャーでも活躍の鈴木亨が観た全英オープン
2019年7月20日(土)午前8:15
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18日に開幕した海外男子メジャー最終戦「全英オープンゴルフ選手権」。過去全英オープンに3度出場し、今年は全米シニアオープンで初日5位に入るなど活躍を見せている鈴木亨プロが、CS放送ゴルフネットワークの同大会2日目の中継にゲスト出演し、終了後コメントを寄せました。
芝は青々としていましたし、フェアウェイは転がらなかった。ブッシュは壮大な感じを受けましたけど、日本のコースとあまり変わらないなと。意外と日本勢も行けるんじゃないかと思いましたが、実際やってみると違うのかもしれませんね。
グリーンは昨日は長いのがボンボン入ってましたけど、今日は短いパットを外すシーンが多かったように思います。カップが読みづらいところに切ってあったのかもしれません。フェスキューのグリーンは、芝目があるんですよね。見た目はいい転がりをしていたので、跳ねるまではなかったですが。
あとは、ヨーロッパツアーの選手が活躍していましたね。あと印象に残ったのはケプカでしょうか。彼の強さは、精神力と、パッティングの旨さですね。飛距離は今はみんな飛びますからね。少し独特なパットの撃ち方をしますけど、勝負どころでしっかり打ってくる、メジャーで入れきっているのは、そういうところでしょうね。
全英オープンは、僕がミズノ所属で(全英オープン出場権のある)ミズノオープンが絡むこともあって、頑張りたいという思いがすごく強くて。その結果、3回ださせて頂きました。でも正直言うと、日本ですごく調子が良くて、成績を出したから行けるわけですが、行くと本当にコテンパンに打ちのめされて、帰ってきて調子が悪くなるというイメージがあるんですね。なので、あんまりいい思い出がないんですけど。
でも、経験しないとわからないことがすごくたくさんあります。とにかく、みんなに行ってもらいたいですね。日本のゴルフだけがゴルフじゃないので。今年はアメリカにも行かせてもらいましたけど(全米プロシニアゴルフ選手権・全米シニアオープン)、いろんなゴルフ場があるわけですよ。それで、凄いコースセッティングなんですよ。でも、みんなそれに対していいスコアをだそうと一生懸命やっていて。
イギリスに行くと、日本で目にしない景色ばかりなので、最初は戸惑うことばかりですけど、ゴルフの幅を広げるためにも経験して、1回じゃなく何回も行って、というのが大切じゃないかと思います。
本当に向こうでやりたいのであれば、行かなければダメでしょうね。佐藤(信人)君のようにヨーロピアンツアーに行くとか、松山君のようにアメリカでいろいろなコースを経験するとか、腰を据えて、この全英オープンに挑んでいるわけですから。日本でいい成績を出して、ポッと結果を出せるほど、簡単ではないですよね。
まだアメリカのほうが、自分の調子があがってくれば戦えるかなというイメージがあるんですが、全英は本当にそんな気持ちになったことがないというか。リンクスで必要なゴルフは、日本に戻ってきてもああいうゴルフをするところがない。ヨーロピアンツアーには、ああいうコースがたくさんあるわけですよね。上手いとか下手ではない、経験ですよね。
来週はシニアの大会(全英シニアオープン)出場しますが、シニアのなのでそんなに堅苦しくなくやりたいと思いますけど(笑)。でも、せっかく日本のシニアツアー賞金ランキング2位(2018年度)で得た出場権、お金で買ったわけじゃないですし、自分で勝ち取ったものですから。「行ったって無駄だよ」みたいな、いいこと言わない人も多いんですよ。でも惑わされないで、誰に何を言われようと、しっかりやっていきたいと思います。
(今年の全英シニアオープン会場の)ロイヤルリザム&セントアンズのイメージは、イアン・ウーズナムが超過クラブで2ペナ喰らってキャディがすごく怒られていた(2001年全英オープン。結果は3位タイ)というイメージしかないんですが、アウトは右OBが続くんですよね。左から風が吹いたら嫌だなと。あとは佐藤君からバンカーが多いと聞いたので・・・またそれかと(笑)。一番苦手な全英なんですけど、しがみついて、自分の最高なゴルフをしたいですね。
行かなくなったら本当に行けなくなってしまうので、日本で頑張って、また来年も再来年も続けて行きたいなと思います。
(写真:Getty Images)
ゴルフの幅を広げるためにも、海外を経験することが大事
ロイヤルポートラッシュは、昨年の全米オープンをやっていたシネコックヒルズに近いような、手前から転がすというよりはある程度しっかりキャリーを打って止めないといけないという、僕が回ったことのあるリンクスとは違うのかなと思いました。芝は青々としていましたし、フェアウェイは転がらなかった。ブッシュは壮大な感じを受けましたけど、日本のコースとあまり変わらないなと。意外と日本勢も行けるんじゃないかと思いましたが、実際やってみると違うのかもしれませんね。
グリーンは昨日は長いのがボンボン入ってましたけど、今日は短いパットを外すシーンが多かったように思います。カップが読みづらいところに切ってあったのかもしれません。フェスキューのグリーンは、芝目があるんですよね。見た目はいい転がりをしていたので、跳ねるまではなかったですが。
あとは、ヨーロッパツアーの選手が活躍していましたね。あと印象に残ったのはケプカでしょうか。彼の強さは、精神力と、パッティングの旨さですね。飛距離は今はみんな飛びますからね。少し独特なパットの撃ち方をしますけど、勝負どころでしっかり打ってくる、メジャーで入れきっているのは、そういうところでしょうね。
全英オープンは、僕がミズノ所属で(全英オープン出場権のある)ミズノオープンが絡むこともあって、頑張りたいという思いがすごく強くて。その結果、3回ださせて頂きました。でも正直言うと、日本ですごく調子が良くて、成績を出したから行けるわけですが、行くと本当にコテンパンに打ちのめされて、帰ってきて調子が悪くなるというイメージがあるんですね。なので、あんまりいい思い出がないんですけど。
でも、経験しないとわからないことがすごくたくさんあります。とにかく、みんなに行ってもらいたいですね。日本のゴルフだけがゴルフじゃないので。今年はアメリカにも行かせてもらいましたけど(全米プロシニアゴルフ選手権・全米シニアオープン)、いろんなゴルフ場があるわけですよ。それで、凄いコースセッティングなんですよ。でも、みんなそれに対していいスコアをだそうと一生懸命やっていて。
イギリスに行くと、日本で目にしない景色ばかりなので、最初は戸惑うことばかりですけど、ゴルフの幅を広げるためにも経験して、1回じゃなく何回も行って、というのが大切じゃないかと思います。
本当に向こうでやりたいのであれば、行かなければダメでしょうね。佐藤(信人)君のようにヨーロピアンツアーに行くとか、松山君のようにアメリカでいろいろなコースを経験するとか、腰を据えて、この全英オープンに挑んでいるわけですから。日本でいい成績を出して、ポッと結果を出せるほど、簡単ではないですよね。
まだアメリカのほうが、自分の調子があがってくれば戦えるかなというイメージがあるんですが、全英は本当にそんな気持ちになったことがないというか。リンクスで必要なゴルフは、日本に戻ってきてもああいうゴルフをするところがない。ヨーロピアンツアーには、ああいうコースがたくさんあるわけですよね。上手いとか下手ではない、経験ですよね。
来週はシニアの大会(全英シニアオープン)出場しますが、シニアのなのでそんなに堅苦しくなくやりたいと思いますけど(笑)。でも、せっかく日本のシニアツアー賞金ランキング2位(2018年度)で得た出場権、お金で買ったわけじゃないですし、自分で勝ち取ったものですから。「行ったって無駄だよ」みたいな、いいこと言わない人も多いんですよ。でも惑わされないで、誰に何を言われようと、しっかりやっていきたいと思います。
(今年の全英シニアオープン会場の)ロイヤルリザム&セントアンズのイメージは、イアン・ウーズナムが超過クラブで2ペナ喰らってキャディがすごく怒られていた(2001年全英オープン。結果は3位タイ)というイメージしかないんですが、アウトは右OBが続くんですよね。左から風が吹いたら嫌だなと。あとは佐藤君からバンカーが多いと聞いたので・・・またそれかと(笑)。一番苦手な全英なんですけど、しがみついて、自分の最高なゴルフをしたいですね。
行かなくなったら本当に行けなくなってしまうので、日本で頑張って、また来年も再来年も続けて行きたいなと思います。
(写真:Getty Images)
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