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中村香織、バンカーショットは左手首を甲側に折ってバンスを砂に当てる

2024年2月1日(木)午後3:07

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 今回も、バンカーショットの打ち方をレッスンしましょう。

 前回、手首を軟らかく使いましょうという話をしましたが、今回はヘッドの入れ方の話です。

 バンカーショットの場合、ボールを直接打つのではなく、砂を打ちます。だから当然のことながら、ボールの手前にヘッドを入れることになります。

 ここで大事なのが、リーディングエッジから入れないことです。リーディングエッジから入ってしまうと、ヘッド自体が砂に潜り込んでしまい、ボールの下の砂を爆発させることができないからです。

 砂に潜らないように備わっているのが、バンスというソールの出っ張り(写真①)。これを砂に入れる(感覚的には当てる)ことが大事になってきます。

写真①

 となると、アプローチのときのように、手元をヘッドよりも目標方向に置いて構える(同②)のではなく、クラブを真っ直ぐか(同③)、ハンドレイト気味に持って構えたほうがいいということはお分かりいただけると思います。

同②③

 このようにクラブを真っ直ぐか、少し右に傾けると、自然と身体が開きます。バンカーショットでは、「開いて構えろ」とよく言われますが、実際は自分から開いて構えるというよりは、「クラブを右に傾けるから自然と身体が開く」というのが正解です。

 バンスが先に砂に接地してくれると、ヘッドの動きが止まらないので、クラブが走る感覚が味わえます。そしてこのとき、手首がフリップしたような感じ(左手首を甲側に折りながらボールを捉える動作)になります。打ち終わったあと、フェースが自分の方に向けば(同④)、正しいフリップが行われた証拠です。

同④

 この打ち方さえマスターすれば、バンカーは簡単に出ます。まずはバンスを生かすことを考えてください。(埼玉県・嵐山カントリークラブ)

中村香織(なかむら・かおり)
1986年生まれ、京都府出身。プロゴルファー。小学生時代は器械体操の選手として活躍。アテネオリンピックのジュニア強化選手も選ばれた。その後、腰の怪我により体操競技を断念し、12歳からゴルフを始める。2007年プロ入り(79期生)。2009年ステップ・アップ・ツアーでプロ初優勝。2013年には賞金ランク37位でシード権を獲得した。2015年にはステップ・アップ・ツアーで2勝するも、同年末にツアーからの撤退を表明。2017年6月よりティーチングプロとして活動を開始。分かりやすいレッスンは高い人気を誇る。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/1/26 発売号より転載)

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