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石川遼の挑戦 ~Road To The World~

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  • 石川遼
    2011年の年末特番に再び石川遼が登場! 今季の石川遼の海外ツアー挑戦を石川への独占インタビューを交え、振り返っていく。 3度目のPGAツアー挑戦となった2011年。キャディバッグに日の丸を入れ「日本を代表する気持ちで戦う」という決意の下、新たな気持ちで「世界」という大きな舞台へと挑んでいった石川遼。海外メジャートーナメント全4試合への出場、WGC-ブリヂストンインビテーショナルで自身の海外ツアー最高位となる4位タイ入賞。さらには世界選抜として2大会連続出場を果たしたザ・プレジデンツカップ。 今年は世界の舞台で何を掴み、何を発見したのか。 もがきながら成長を続けていく弱冠20歳の彼を支える強さとは。彼を支えるものとは。彼に今、必要なものは何か。 2012年更なる飛躍を遂げるため、今、何を思っているのか。 その全てを石川自身の言葉で伝える。

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    石川が語るローリー・マキロイ、松山英樹などのライバルたちと自分との差。そして、石川と同じく世界に挑戦を続ける藤田寛之やWGC-アクセンチュアマッチプレー チャンピオンシップで石川と対戦したマスターズ王者のシャール・シュワーツェル、タイガー・ウッズなどが指摘する石川に必要なものとは。

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    石川遼プロフィール

    石川遼

    所属 パナソニック
    生年月日 1991年9月17日
    出身地 埼玉県
    身長 174cm
    体重 68kg
    血液型 O型
    ゴルフを始めた歳 6歳
    ツアー勝利数 9勝
    2011年海外ツアー成績
    ノーザントラスト オープン CUT
    WGC-アクセンチュアマッチプレー チャンピオンシップ 1回戦敗退
    WGC-キャデラック チャンピオンシップ 42位
    トランジションズ チャンピオンシップ CUT
    アーノルド・パーマー インビテーショナル presented by マスターカード CUT
    マスターズ 20位タイ
    全米オープンゴルフ選手権 30位タイ
    全英オープンゴルフ選手権 CUT
    全米プロゴルフ選手権 CUT
    WGC-ブリヂストン インビテーショナル 4位タイ
    ザ・プレジデンツカップ 2勝2敗

    未公開トーク

    (2011年の海外遠征を迎えるにあたって、自分なりの課題、目標はありましたか?)

    毎年優勝を積み重ねできたので、国内ツアーで1勝を積み重ねていくのが当初の目標でした。

    (技術的な部分で心がけていた部分は?)

    一番はドライバー。飛距離と同時にまっすぐ飛ばせるスイングを1年で得るのは難しいことなので、今年も追求してきました。

    (過去2年に比べて、フェアウェイのキープ率は下がった部分ではあるが?)

    あれだけ低い数字だから、これ以上下がる事はないという気持ちでやってきました。

    (今シーズン、優勝ゼロという結果は自分なりに予想していた?)

    プロに転向する時に、十分考えていたことなんです。20歳で賞金シードがとれれば最高、くらいの気持ち。15歳でプロになり、19までの4年間は厳しい道が待っていると思っていましたが、この4年であまりに実績が出たので、世間の期待は大きくなっていくのを感じました。前年を上回らなければいけないという思いも形には出てないないですが、どこかにはあったと思ってます。期待には応えたいと思っていたので、優勝ゼロというのはすごく悔しい。ただ、20歳の自分がここまでの成績を残せたという事は、14、15歳の時は想像もしてなかったことなんです。

    石川遼選手(“石川遼"が1勝もできないのが大きなニュースになる事は、ある意味異常な状況。そういった重圧がかかってくると思いますが?)
    皆さんがどう思っているかはわからないが、タイガー・ウッズが1年で1勝もできないのと、自分が1勝もできないのは同じことじゃないと思う。ウッズの場合はそれがニュースになっても不思議ではないが、自分の場合はそれだけの実力、ということだけでしかない。これまで賞金王になったり、賞金ランク3位だったり、3、4勝できたりしただけであったので、今年も勝つだろうと思われるのは自然だと思うが、自分自身では勝てないことはビックニュースだと思わないんです。

    (タイガー・ウッズも苦しんでいるが、どう思う?)
    あれほどの選手が苦しむのか、あれほどの選手だからこそ苦しむのか。 (ウッズは)メジャーでも勝ってきて、今まで順風満帆と言えるほどのゴルフ人生だと思いますが、その中で2年くらい勝てない時期があったのは、相当苦しみがあったと思います。

    (今、タイガー・ウッズが復活するために、石川プロのようなプレースタイルが必要だという声もあるが、なぜだと思う?)
    真相はわかりません。自分自身は、タイガー・ウッズが20歳くらいときのプレーを参考にしています。今30代になったタイガーと、20歳のタイガーでは体つきが全く違うんですが、参考にするのは20歳の頃のタイガーですね。細かったけど可動域もヘッドスピードもほんとうにすごいんです。

    (可動域とは、具体的にどうすごかった?)
    石川遼選手 両肩の動きを見れば、一目瞭然。今と15年くらい前のタイガーを比べてみると両肩の入り方がすごく浅くコンパクトになっている。20歳くらいのタイガーはオーバースイングと言っていいほど肩が深く入っていて、飛距離もすごかったが今はどちらかというと飛ぶ、というくらい。自分もそれ(20歳のタイガーを)を目指して、飛ばせるところまで飛ばして、そこから自分のゴルフを完成させたいと思っている。

    (日本人はPGAツアーでまだ5勝しかしていないが、見えない世界の壁を感じたのでは?)
    ある。レベル、次元、身体の大きさ等の違いもありますが、ゴルフのレベルが離されていっている、ということに関しては、見えない壁じゃないと思ってます。理由はあると思うんです。丸山さんや今田さんが日本人の持つ身体で、PGAツアーを勝てると証明してくれた。できることはあるのに、今まではそれをできる人が少なかった。レベルが世界に追いつくには、個々の能力と練習量。また、ゴルフコースの難易度が選手を育てていくと思う。自分自身もレベルの差は感じたが、それ以上にコースの難易度の差を感じました。

    (具体的にどのあたりに差を感じた?)
    日本のコースも難しくしようと思えばできると思います。日本オープンのように、優勝がパープレイ前後、5アンダー以下という具合に。ただ、どう難しくするかの違いですね。例えば、日本の場合、難しくしようとすると、グリーンが小さくなり、砲台になる、フェアウェイがせまくなるという作りになる。 世界で見ると、グリーンが大きく、アンジュレーション(起伏)が大きい、ピンポジションがあらゆる所にきれる。となると正確なアイアンショットが要求される。ある程度ティーショットは思いっきり打てることが海外では多い。狭いところもあるが、フェアウェイを広くしてくれているので、ティーショットは皆同じ所に打つのが当たり前で、そこからアイアンとパッティングの勝負にさせるのがメジャーだと思う。日本の場合はティーショットの時点で大きなプレッシャーがかかる。日本ツアーで戦う海外の選手に聞くと、ドライバーの精度をあげるには日本のコースが最適だという人もいるくらいです。 日本は日本のいい所があるが、(コースを)難しくする方法が、日本と海外の違いだと思いますね。

    丸山選手/今田選手 (精度をあげるという部分で、日本と海外の往復ではズレは生じないか?)
    海外に行くと2ndショットを短いクラブで打てるに越したことはないとつくづく感じます。海外では飛距離がでる選手がアドバンテージを握れる。最近では7,500ヤードを超えるコースも結構ある。ドライバーの飛距離が10ヤード、アイアンの距離が10ヤード違ってくるとなると、セカンド地点で2番手違う。自分が5番アイアンで打つ所を7番で打つ選手がいたり、8番もいたり、それによって、コースの見え方も全然違ってくる。海外を周れば周るほど飛距離が必要だと思う。でも、丸山さん、今田さんはそういう気持ちを持ちながらも、持ち味であるショートゲームで勝負をして、飛距離の部分をカバーした。一人一人のPGツアーでの戦い方はいろんなやり方があると思う。自分の場合は伸ばせる所まで飛距離を伸ばして勝負したいですね。

    (アメリカのトッププロたちと同じ戦い方で勝ちたい?)
    まずは伸ばせる所まで飛距離を伸ばすのが自分にできることだと思ってます。ショートゲームはコースや試合をこなす事で上達すると思う。難しい場面でやればやるほど経験値は積まれていって上達していく。そういう状況が海外には多い。こんなアプローチ、どうやったら寄るんだという場面に出会う。海外ではドライバーからパターまで全クラブ学べることが多いですね。

    (日の丸を背負って戦うと言ったことの意味は?)
    日本のゴルフ界にとって重要な年だと本能的に思ったんです。これから先まだまだ欧米がゴルフ界を引っ張っていく、と思った中で、日本代表が置いていかれるわけにはいかないし、今振り返れば2010、2011年と韓国がアジアを引っ張っていったと思う。こういう流れを日本に持ってきて日本がアジアを引っ張っていけるようにする為に重要な年だと思いました。さらに、大震災があったのもそういった気持ちがさらに大きくなった。

    (大震災の時はどこに?)
    石川遼選手 キャデラックチャンピオンシップ中だったので、その瞬間はわからなかったですね。

    (一報を聞いてどう思った?)
    ショックで何がおこったのかよく分かりませんでした。状況を少ずつ分かっていって、自分に何ができるのか考えても、結局何もできない、無力だな、という答えにしかならなかったので悔しい思いをしました。

    (プレーに地震は影響しないと決めていると言っていたが、その意図は?)
    自分次第で、目の前に起こっていることはどうにでもできると思っています。 果たしてそれがポジティブかネガティブな考えかは分からないが、自分次第で目の前の事をどう捉えるか、考えられると思う。影響しないということはなかったかもしれないが、自分で影響はないと決めることですっきりしてゴルフに望めたと思っています。

    (獲得賞金を全額寄付することを何故、どのタイミングで決意したのか?)
    決断まで時間はかかりました。3週間くらい。いろんな方面のスポーツの人々 が日本にどのような支援をするか発表していたのを海外で見ました。その度に自分は何ができるんだろう、と思っていた。支援の仕方をどういう風にしようか、初めてだったので慎重に考えた。最終的には自分の判断だった。 自分は日頃スポンサーに支えてもらっているので今まで自分の獲得賞金は使ったことがなかった。両親からも、賞金は使わないから自分で使い道を決めろと言われていたので貯金して使わなかったというのもある。また、バーディーは自分の中ですごく意識していて、2011年はバーディー率で1位をとれたし、バーディー数も意識しているから、獲得賞金と、バーディー数で寄付金をいくらか送る、ということもチームで話になりました。 皆さんの支えがあったからできた判断だと思ってます。そういう事に関しては他の人を真似る必要もないし、自分にできる支援をしていこうと考えただけです。

    (その責任感が重圧になったということはないですか?)
    重圧にはならなかった。元々責任を背負ったり感じたりするのが好きなタイプなんですよ。小、中学校とクラスを引っ張っていくタイプで、学級委員まではいかないが、体育祭では実行委員長をやったりとかしていた。体育祭が失敗したら自分のせいになるとは考えず、成功することだけ考えていましたね。 だから今回の判断をした時も、2億円という金額設定をした事で、それだけに向かっていくことができた。それで被災地が潤うことだけを考えた。 何が成功で、何が失敗か分からない世界だがいいことしか考えてなかったですね。

    (海外序盤戦のターニングポイントとなったアーノルド・パーマー2日目の18番ホールでの思いは?)
    石川遼選手 インスタートだったので、残り10ホールという所。難しいコースだったが、このままいけば予選を通ると思ったら非常にいいプレーができていたんです。 でも突発的に18番ホールで左にフックボールが出てしまった。いいショット、悪いショットがあるから、仕方ないとは思った。ボギーかダブルボギーで抑えたいという状況の中で、4打目をクラブジャッジミスで、奥のバンカーに入ってしまい、悪いことが重なった。後半切り替えようと思ったが、時間がかかってしまった。だがいいプレーができていたので、予選落ちは悔しいが、確かな手応えは感じではいました。

    (その時の8打は、プラスの部分を与えてくれた?)
    瞬間はプラスでなくがっかりだった。今考えればそれまでの内容は悪くなかったから、それだけであの試合が最悪だと捉えるのはかわいそうだと思う。

    (マスターズに、アーノルドパーマの試合は影響した?)
    1週間あいたので、体に鞭を入れる感じでボールをとにかく打った。 そのうちに、調子がいいという感じになってきた。ずっと予選落ちだったかもしれないが、マスターズにピークをもってこれる予感はしていた。そのときは今までのことは考えてませんでしたね。

    (変わった練習等はしましたか?)
    全然ないです。家族も来ていたので、一緒にプレーしたり、他の選手より早めにオーガスタに入って、練習ラウンドしたり、それだけ。調子が良くなってきた、という気持ちで毎日過ごしていました。

    (今年のマスターズはどうだった?)
    石川遼選手 初めての予選突破でしたが、まだそれでニュースになるくらいの実力なんだな、と思いました。誰と比べる訳ではないが、優勝争いをして勝った負けたくらいのニュースになるくらいの選手にならなければ、と感じました。 予選突破は難しいことだと思うが、それがいっぱいいっぱいなマスターズにしたくない。引き締めてやったつもりだったが、予選を通った次の土曜日、ムービングサタデーに順位を動かせなかった、落ちてしまったのが非常にもったいなかった。一緒に3日目を回った、ボーバンペルトという選手はその後優勝争いをした。2日目に20位前後で予選を通れば、そこから土、日で優勝争いまでいける選手もいるので、それができなかったことがいい経験になりました。

    (同世代のファウラー、マキロイの活躍の影響は?)
    刺激にはなる。香港でマキロイがこの間勝ったが、ああいうプレーをする選手が世界の舞台で勝つんだな、と思いました。ファウラーのプレーもそうだが、目で見て、肌で感じているのがいい刺激になる。

    (ああいうプレーというのは?)
    勝つ選手は全部がまあまあじゃなく、どこかが突出している。 周りの選手より平均して全てがいいという選手よりは、ずば抜けたものを持っていて、さらにそれを伸ばしてという、そんな武器をもっているそんな選手が勝てる。全部がずば抜けていればそれにこしたことはない。タイガー・ウッズはそれに近いと思います。マキロイに関して言えばアイアンショットの切れ味はずば抜けてますね。

    (ここは負けたくないと思っている所は?)
    将来的にはドライバー、アイアンの精度。今はまだその立場じゃない。そういう日の為に、日々練習している。

    (ファウラー、マキロイが石川遼のライバル、と日本で言われるが、どう思う?)
    それも自分次第だと思います。マキロイとファウラーはこれから安定して長く活躍できる選手だと思う。後は自分次第で彼らに追いつけるのか置いていかれるのか決まると思う。今は比較されてもしょうがない。10年後はどっちが上にいるかという気持ちでやろうと思っています。

    (年齢は2つ違うが、今シーズンは置いていかれた感があるが?)
    今の2年は大きいと思う。自分にも2年時間があると思っている。 2011年、マキロイは全米オープンを勝ったが2年後の自分にそれができるかどうか。2年でそこまで技術的な面などでいけるかどうか。可能性の問題ではなく、できないことではないと思う。この2年の自分の練習次第で変えていけると信じています。

    (追いつく為に何が必要だと思う?)
    石川遼選手 あらゆることが必要だと思います。どれだけ周囲に流されずに自分に厳しく練習を積んでいけるかどうか。どんなに変わった練習でも、周りと同じことをやるよりは、自分のオリジナルの練習だったり、オリジナリティがある、と自信をもってやっていきたいですね。

    (一緒にラウンドを回ったとき、特別負けたくない、と思う?)
    まだ自分のレベルが勝負できる段階にきてない。 仮にマキロイが1年間日本のツアーに参戦したとして、あの実力で25試合戦ったら、5勝はすると思う。5週間に一回、5試合に一回の割合で勝っているということは、5週間に一回優勝争いに絡めば良いわけではなく、5週間に3回は優勝争いにからんで、その内一回は優勝する。そうなると、25試合のうち、15試合は優勝争いに関わる、それくらいの実力をマキロイは持っていると思う。まずは自分も日本でそこまでのレベルにならないと世界と戦っていけないと思う。2011年の結果を見て分かるように、自分はまだ世界でやっていけるレベルではないと思う。

    (国内で、違う道を辿ってきた、ある意味本当のライバルの松山の存在についてどう思う?)
    石川遼選手 自分も高校1年の時にこういう道に来たが、あの日がなければ、高校から大学に行って、彼と同じ道をたどっていたかもしれない。高校1年で勝った瞬間が自分とヒデキの道の分かれる所だったと思う。ヒデキはあの時の僕を見て悔しかったみたいだし、遼にできるなら自分にもできる、と思っただろう。道は分かれたかもしれないが、進むスピードはほぼ一緒だったと思う。これからの彼次第で世界でも戦えると思う。日本国内でそういう存在がいることは自分にとってもすごく大きい。

    (ブリヂストンインビテーショナルに特別な思いはあったか?)
    現地に入ったのが火曜日で準備に1日半くらいしかなかったんですよ。 その中で、自分にできる最大限の準備はしようと思った。火曜、水曜は猛練習でしたね。

    (3日目終わって2位タイという結果をどう思ったか?)
    石川遼選手 すごく自然にやれた。絶好調ではない。ミスもあったし、ゾーンに入っている訳じゃなかった。いい時はアイアンの距離感がいい。木曜はアイアンの距離感がぴったりだと思うとぴったりつく、手前だな、と思ったら手前につくというように、自分の思った所にボールが止まってくれた。そうすると距離感が出しやすい。オーバーと思ったのがグリーンに乗ったりすると、あれ?と思い、距離感が狂い始めるが、そういうことがありませんでした。

    (最終日の朝、優勝できると思ったか?)
    ゴルフファンの皆さんも優勝は期待してなかったと思ってます。自分もあまり思わなかった。優勝争いに踏みとどまるというのがすごく大事だと思った。ずるずる後退するのは良くないと思っていました。

    (優勝争いできたことは、成長の過程になりますよね?)
    石川遼選手 アダム・スコットの応援もすごかったが、そういう時観客は2、3位の選手を応援したりしてくれるのですごく楽しかった。15番ホールでアダムがティーショットを左に外し、そこから自分が3パットしてしまって、アダムが難しいパーセーブをした所でがっかりしました。

    (勝負の分かれ目はそこですか?)
    そうだと思います。その前のホールもアダムが長い距離のバーディーパットを決めて、自分がチャンス決められなかった。その次の15番ホールが大きかったです。

    (最後の最後に勝負がついた、という感じですか?)
    そう。それまでは一進一退という感じだったので1位に1回しかなれなかったが、そういうことができる自分を少し見直した。こういうこともあるんだな、と思った。

    (これまで悔しい思いを海外でしてきたが、少しは挽回した、という気持ちはあるか?)
    あの一回だけじゃダメだと思う。2012年の海外ツアーの自分の成績はすごく重要になると思ってます。

    (アダム・スコットと勝負を分けた1番のポイントは?届かなかった所は?)
    アダムはほぼ完璧なプレーをしたが、万が一の事があれば(自分が)勝てるような状況には持っていけた。後悔はしてない。ただ、アダムとの練習の質、目指しているものの差だと思います。

    ただ、ジェイソン・デイ(オーストラリア、ここのところ成績がいい)が会見の時、遼は練習を長くする選手だから、と言ってくれた。世界の選手は見てないようで見ているな、と思った。そのコメントを聞くまでは、相手にされてない、たまたま日本の若いのがここにいる、たいしたことじゃないという目で見られていると思ったが、そのコメントを聞いてすごく嬉しかったですね。

    (全米プロは予選落ちして、戻って2012年のシード権をとりにいく、2013年本格参戦という発表をされたが、いいこと、悪いことがある中でこのタイミングで発表された意味は?)
    大げさなことではないですよ。そういう位置にいるということ。できる所まで挑戦したいと思っている。2013年本格参戦というのは言った覚えはないが、自分の中であくまで日本のツアー、特にマンシングウェアオープンがあったからこそここにいる。日本のツアーを簡単に離れようとは思ってない。自分をここまで育ててくれたのは日本のツアーなので、日本のツアーをステップにというのはあんまり好きじゃない。レベルはアメリカが高いと思っているが、日本のツアーのレベルも高いと世界に見せないといけないと思う。男女ツアーともに、韓国の選手が一度日本に来て、そこから海外に行く。選手によって考え方は違うと思うが、日本ツアーは簡単に通用してはいけない、簡単に通用しないんだ、という風にしないといけないと思う。 誰が悪い、というわけではないが、自分たちがレベルをあげていくことで、世界のツアーからも認められるものになると思う。日本のツアーのレベルをあげていく為に全力を出していきたい。

    石川遼選手 (これから長く続くゴルフ人生の中で今シーズンはどういう意味をもってくると思うか?)
    苦しいこともたくさんあったし、うまくいかないこともあった。今シーズンは一番試行錯誤した年。スイングを変えたりした。あれだけ不安定な中で、賞金ランクも3位に踏みとどまれて、自分のゴルフの底上げができていると感じています。悪いなりに粘ることができてきた年。ずば抜けていい時は優勝できる時だが今年はそれがなかった。今週はどの選手より調子がいいという瞬間もなかった。2010年の中日クラウンズなんかは、全選手の中で一番調子がいいと思った。そういう状況を作れることも2011年はなかった。 それが2012年になれば勝てると思うし、悪いなりに粘れた2011年だったと思う。両方を駆使して勝てる選手になりたいと思っている。

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