1月のハワイで開幕したチャンピオンズツアーもいよいよ最後の戦いへ。フルフィールド最終戦、東芝クラシックがダフィ・ウォルドルフのツアー初勝利で幕を閉じ、残るはエリートフィールドで争われるツアー最終戦「チャールズ・シュワブカップ チャンピオンシップ」のみとなった。コリン・モンゴメリー、ジェフ・マガート、ベルンハルト・ランガーによる三つ巴のタイトル争いはどのような決着を迎えるのか。

ブライアン・ハーマン（米国Golf Channel解説）
「チャールズ・シュワブカップ・レースのトップ3が誰も東芝クラシックでトップ10に入れなかったのは意外でした。その3人がポイントを加算できなかったため、順位はそのまま最終戦を迎えます」

大方の予想に反し、東芝クラシックではマガートが15位タイ、ランガーが18位タイ、モンゴメリーは39位タイと優勝争いに絡めず。その結果、ポイントランクでは首位モンゴメリーと3位ランガーの差は66ポイントで変わらず、賞金ランクでもトップのマガートと3位モンゴメリーが約17万ドル（約2,000万円）差とデッドヒートが続く。昨季は最終戦を前にシーズン5勝のランガーが賞金王＆年間王者のタイトルを確定させていたが、今季は最後の最後まで白熱したタイトル争いが展開されている。

ラニー・ワドキンス（米国Golf Channel解説）
「トップ3のうち、モンゴメリーはコーチともしっかり練習も積んで臨んだにも関わらず振るいませんでしたし、ランガーもその前週に優勝した勢いを保てませんでした。怪我を抱えながら見事に復活したマガートに分があるかもしれません」

2週前のサンアントニオチャンピオンシップを右ふくらはぎの怪我で途中棄権し、その後が疑問視されていたマガート。しかし、東芝クラシックではランガー、モンゴメリーを上回る結果を残し、最終戦での優勝に期待の持てる内容を見せた。それでも解説のワドキンスは、過去の成績から見て、2011年、14年のポイント王者、ランガーが優勝候補だと話す。

（写真提供:Getty Images）

ラニー・ワドキンス
「マガートは調子をすでに取り戻し、怪我の影響もなさそうですが、私はランガーが優勝候補だと思います。過去にも最終戦での優勝経験があり、トップ3のうちで一番確率が高いでしょう」

今季は初勝利が6月とやや出遅れた感はあったが、最後にはしっかり帳尻を合わせてきた昨季の年間王者。3度目の栄冠達成となれば史上初の快挙だ。いよいよ今週は、賞金ランク上位30人で争われるダブルポイントの最終戦。最後に笑うのは誰になるだろうか。

ゴルフセントラル 11月2日号より

チャンピオンズツアー最終戦「チャールズ・シュワブカップ チャンピオンシップ」は後日全ラウンド放送！大会初日は11月13日（金）午前7時?お届け！

チャンピオンズツアー最終戦。賞金ランク30位までのエリートフィールドが集う。例年、この大会で賞金王とチャールズ・シュワブ・カップ（ポイントレース）勝者が決定する予定だが、昨年はベルンハルト・ランガーが圧倒的なシーズンの末、今大会を残してダブルタイトルを確定させた。今年はツアールーキーのジェフ・マガートや、ツアー2年目コリン・モンゴメリーの活躍も光る、最終戦まで決着は縺れるだろう！

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