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ゴルフクラブと体を繋ぐ唯一の接点、グリップを長持ちさせる秘訣とは?

2016年4月15日(金)午後6:56

タイガー・ウッズがツアープロデビューしてから、来年で20年。
多くの伝説を作り、これまでのゴルフの常識を変えてきたタイガーですが、グリップのとある流行を生み出してもいます。それはグリップロゴの逆挿しです。通常、ロゴはプレーヤーから見える位置に挿しますが、タイガーはロゴが裏になるように逆に挿したのです。また、フェースを開いたり閉じたりしやすいように、バックラインなしというのがタイガーのこだわり。これを全世界のゴルファーが見て、一斉に真似るようになりました。

プロや上級者になるほどグリップにはこだわり

クラブごとにグリップの色を分けている鈴木愛 (C) Getty Images

ゴルフクラブと体を繋ぐ唯一の接点であるグリップ。 強いこだわりを持つプロや上級者は少なくありませんが、アマチュアゴルファーは無頓着な方が多いことも事実です。プロのゴルフクラブは、パターを除く13本のグリップは全て揃っています。多くのクラブを駆使してプレーするゴルフですから、揃えられるものは揃えておくことで、その振り感を統一しておくことは非常に重要なのです。

セットの中でグリップがバラバラというのはよくありませんが、同じグリップの色違いを挿れて、番手ごとにグリップの色が違うというセッティングをしているプロもいます。昨年の日本女子プロゴルフ選手権を史上最年少で制した鈴木愛プロもその一人。かつて試合で番手を間違えるというミスを犯し、その対策として色を変えているのだそうです。彼女のファンはグリップの色を見ただけでどの番手を握っているのか分かるといいます。

グリップが細いと手が返りやすいのでスライサー向き。グリップが太いと手が返りにくくフッカー向けと呼ばれます。フックを嫌うプロゴルファーは強い右手の力を抑制するため、右手で握る部分だけをより太くしたりする工夫をしています。ヘッドやシャフトが変わると性能が変わるのはよく知られていますが、グリップが変わることでも振り心地や球筋が変わってくるのです。

グリップの歴史と種類

ゴム製グリップの成型用型

グリップにはどんな種類があるのか、おさらいしておきましょう。
かつてはシャフトに本革のテープを巻きつける革巻きグリップが主流でした。バックラインを竹ひごで作ることもあります。

1947年にゴルフプライドの創始者であるトーマス・フェイウィックがラバー素材のグリップを開発しました。革巻きに比べるとコストも安く、シャフトを差し込んで接着剤などで固着する「スリップオン」タイプが開発されてからは、装着も簡単なことから、革巻きにとってかわるようになりました。様々な素材や成型方法のグリップが開発され、今ではラバー素材が主流になっています。現在は、革製グリップにも「スリップオン」タイプが登場しています。

しかし10年ほど前からラバー素材に代わるものとして、エラストマー系素材のグリップが増えてきました。ラバー素材は低コストであるもののその弱点として、空気と触れているだけで硬化するので寿命が短いということがあります。また手の汗や雨などの水分が染み込みやすく、濡れるとスリップしやすくなります。一方でエラストマー系素材はプラスチックに近い特性を持ち、水分が内部に染み込みません。そのため濡れても表面をタオルで拭き取ればすぐ乾きますし、硬化しずらいという特長を持ちます。また染料が混ざりやすいので、豊富なカラーラインナップがあります。

グリップの交換時期と長持ちさせる秘訣とは?

藤田寛之は約1ヶ月でグリップを交換する (C)Getty Images

グリップの交換時期というのはどうやって見定めればいいでしょうか。
グリップは握っていると、その握力で徐々に磨り減っていきます。また特に力の入りやすい親指部分は磨り減りが早く、指の跡がついてしまうことがあります。厳密にいうと指の跡はルール違反とも言えます。そうなる前に交換するのがいいでしょう。

藤田寛之プロはこのグリップの太さに非常に敏感で、シーズン中はおよそ1ヶ月でグリップを新しいものに換えるそうです。プロは頻繁にグリップを交換しますが、2年近く同じグリップを使い続けるプロも少数派ながら存在します。その場合は、磨り減りづらいエラストマー系のグリップを使うことで、握った感触が変わってしまうことを防いでいます。

磨り減ったら交換と言われても、プロと違いアマチュアゴルファーのグリップ交換は費用がかかります。少しでもグリップを長持ちさせるためにどんな手入れをするのがいいでしょうか?

グリップの寿命を縮める一番の原因は手の脂。これをなるべく早く取り除くことが大事です。
ラウンド終了後多くの場合ゴルフ場のスタッフがクラブヘッドをタオルで拭いてくれます。しかし、グリップまで拭いてくれるサービスをするゴルフ場は見たことがありません。タオルで濡れ拭きするだけで構いません。ラウンド終了後、すぐに拭き取るだけで、グリップ寿命は大幅に長くなります。

また自宅での手入れとして、数ラウンドに一度、グリップを洗ってあげてください。食器用洗剤が最も効果的です。グリップの汚れは動物性油脂ですから、簡単に洗い落とすことができます。道具を大切にするゴルファーこそグッドゴルファーと言えるでしょう。

写真提供:Getty Images

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