いよいよ開幕したPGAツアー 2017-18シーズン。ゴルフネットワークの解説でおなじみの杉澤伸章さんに、松山英樹選手の新シーズンの見どころを伺いました。

「勝ち続けていく中にメジャーがある」松山英樹・新シーズンのポイント

　17-18シーズンは、増してくると思うのが「勝ちへの意欲」。メジャー、メジャーと言われている中で、今の松山選手は全試合本気で勝ちに行くんじゃないですかね。メジャーに出てピークを持っていくというよりは、勝ち続けていく途中にメジャーがあるという感じになることが予想できますね。

　アイアンショットがものすごい上手な選手なので、アイアンショットについてはものすごいレベルが高いと思いますけど、そこを磨いてくるんじゃないかと思います。

　もっともっとクオリティの高い、もっともっとピンに近づけようなショットにするにはどうしたらいいかというところをキャディに対して（確認して）、そのカップの上りのまっすぐはどこ、そこに打ってくるような技術力を増してくるんじゃないかと思いますね。狭いサイドでそこにバンカーや池があったとしても入る場所にボールを運ぶアイアンショットのクオリティを高めるんじゃないかと思いますね。

全米各地を回った杉澤さんが、現地で感じる松山英樹の強さとは？

　オンとオフがはっきりしていると思います。インターバルとかでカメラが稼働していないところでは、例えば子供たちが来たらボールをあげたりとか、ボギーを打った後でもハイタッチしたりとかしている姿を見ると、すごく切り替えがうまいなと思いますね。

　どちらかというとポーカーフェイスというか、あまり感情を表に出さないタイプに見えるので分かりにくいかもしれないですけど、集中しているんだけどし過ぎず、リラックスしているんだけどし過ぎず、ナチュラルなゾーンの入り方を知っているんじゃないかと思いますね。集中しようと思って入れるものじゃないので、夢の中にいるような、ふわふわしている中からすっと入るイメージだと思うので、そういう気持ちいい状態、心地いい状態を意図的に作ることが得意なんじゃないかなと思いますね。

　このほかにも番組では杉澤伸章さんがジョーダン・スピース世代の躍進や、メジャーで勝つことの難しさ、注目のコースなどについて語ってくれています。「PGAツアー 2017-18シーズンガイド　#3」は好評放送中、またスマートフォン・パソコンでゴルフネットワークが見られる「ゴルフネットワークプラス」では番組を無料で配信しています。