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ジュニア時代を一緒にアメリカで過ごした二人・今田竜二と貞方章男のラウンジトーク

2018年1月18日(木)午後4:03

ゴルフ真剣勝負 the MATCH ~今田竜二vs貞方章男~
 ゴルフネットワークで1月放送中の「ゴルフ真剣勝負 the MATCH」でマッチプレー対決をした今田竜二と貞方章男。アメリカでジュニア時代を一緒に過ごした二人の出会いや、今田のPGAツアー優勝のこと、そしてこれからの思いをラウンジで語りあってくれました。
 
タイガーの次にはいつも「RYUJI」
貞方 初めてアメリカで会ったときのこと、覚えています?

今田 オレが17歳で、アキオが14歳のときでしょう? 実を言うとあんまり覚えていないんだけど。

貞方 僕はハッキリと覚えていますよ。タンパであったジュニアの試合で一緒に回ったのが最初でした。

今田 オレの中では、いつの間にかオマエがオレのうちに転がり込んできたという感じだったんだけど(笑)。そもそもアメリカに来た時、オレのこと知ってたの?

貞方 知ってましたよ。日本人で凄い上手いヤツがアメリカにはいるぞって聞いていて、どんなヤツがいるんだろうって思っていましたから。

今田 おお、けっこう上からだね。

貞方 その当時は、やっつけてやるぞって思ってましたからね。

今田 じゃあ、その夢はまだ叶っていないわけだ(笑)。

貞方 今日のマッチプレーで叶いますけどね(笑)。ただ、初めて竜二さんを見たときは、これは勝てないなと思いましたね。3歳違いなんだけど、僕には10歳ぐらい離れているよな感じがしたもんです。

今田 あの当時、ゴルフ人生のピークだったからね。

貞方 えっ!? あの時がピークですか? まだまだこれからでしょう?

今田 そうだね、これからだね。でも、あの時はジュニアで負ける気がしなかった。実際、ほとんど負けていなかったしね。

貞方 ゴルフウィークリー誌に載っている順位表でも常に上位にいましたもんね。あの時、タイガー・ウッズもジュニアにいて、タイガーの次にはいつも「RYUJI」というのがあっって。自分の名前はどこにもなくて、どうすればここまでいくのかなという感じでしたよ。で、この人と一緒にやったら上手くなれるのかなと思って、竜二さんの家に転がり込んだわけですけど。

今田 いっぱい学んだ?

貞方 ゴルフはね。でも私生活ではそんなに学ぶことはなかったな(笑)。

今田 逆にオレはアキオからたくさんのことを学んだよ。こういうことだけをするなとか、こういう大人になるなとか(笑)。

貞方 僕がそんな人間だったってこと?

今田 そうね(笑)
 
 
今田竜二がジュニアたちに伝えたいこと
貞方 高校時代はどうだったんですか?

今田 真面目な生徒だったと思うよ。何しろアメリカの学校というのは、ちゃんとした成績じゃないと試合に出られなくなっちゃうじゃない。だから勉強はしたよ。

貞方 引っかかったことないんですか?

今田 ないよ。

貞方 僕はあるんですよね。まともにできたのは算数ぐらい。

今田 数学でしょう?

貞方 いやいや、あっちの数学は算数みたいに簡単だった。あれだけはA+。それにしても、何故アメリカに行ったんですか? 僕は小さい頃、テレビでメジャー大会を見て、「これは行くしかない」と思ったんだけど、竜二さんは?

今田 オレも同じだよ。メジャーの試合を見て、ここでいつか絶対にやってみたい、そのためにはそこでゴルフをやったほうがいいと思ってね。何しろアメリカに行けば、朝から晩まで好きなだけゴルフができると聞いたもんだから。

貞方 そういえば、竜二さんの場合は、小学校の頃から、学校に行かずに朝から晩までやっていたって話ですよね。

今田 確かに、学校を休んだこともあるかもしれない…。

貞方 いいじゃないですか(笑)、もう時効なんだから。

今田 それはそうだけど、今のジュニアにはそんなことをして欲しくないからね。

貞方 でも、それをやったからこそ、今があるんじゃないですか?

今田 だけど、勉強も大切だと思うね。アメリカに行って気づいたことなんだけど、日本のジュニアってゴルフを始めるとゴルフだけじゃない。でも、アメリカのジュニアってゴルフもやるけどバスケもやるし、フットボールもやる。そして、勉強もきちんとやる。だから、経験値が高い。20歳を過ぎてからガンガン伸びてくる選手が多いのもそのあたりに要因があると思うんだよね。

貞方 何をするにしても、その経験が生かされるってことですよね。

今田 今になって、あの時もっと勉強しときゃ良かったなって思うよね。

貞方 でもあの時はすごくゴルフがしたかったからな。そのせいで、半年間、ゴルフをやらせてもらえませんでしたけど(笑)。
 
「オレにあってオマエにないところだね(笑)」"絶対勝つぞ"という強い気持ち
貞方 ところで'08年のAT&Tクラシックでの優勝なんですけど、'07年には同じ大会でザック・ジョンソンにプレーオフで負けて、「今年こそ」って気持ちはあったんですか?

今田 そういう気持ちはあったね。特に最終日の後半に入って、優勝のチャンスがあるポジションにいたんで、「絶対に勝つぞ」って強い気持ちにはなったね。

貞方 コース(TPCシュガーローフ)との相性も良かったんでしょう? 

今田 確かに良かったな。プロに入って初めて予選を通ったコースでもあるし、たくさんプレーした記憶はないけど、通っていたジョージア大学の近くだったんで、けっこう応援も多かったし。

貞方 で、その最終日なんですけど、相手はケニー・ペリーでしたね。

今田 そう、まずプレーオフに持ち込むためには18番でバーディーを取る必要があった。

貞方 前の年のプレーオフで池に入れたあの18番ね。セカンドショットのシチュエーションが前年とほとんど一緒だったんだけど、あのとき池ポチャが頭をよぎることはなかったんですか?

今田 オレ的には、「去年失敗したから今回は成功する」って感じだったね。

貞方 えらいプラス思考ですね。

今田 それは、オレにあってオマエにないところだね(笑)。それはともかく、あの時は、「今日は大丈夫」と思って打ったな。まあ、そのショットが無事池を越えてくれてめでたくプレーオフ。そうしたらプレーオフの1ホール目の18番でケニー・ペリーが池に入れたんで、今度は刻んだ。

貞方 オレも池越えを狙うぞって気持ちはなかったんですか?

今田 あったよ。池を越えとけばパーはかたいからね。逆に刻んじゃうと、池越えショットが残ることになるしね。

貞方 池越えっていっても70~80ヤードでしょう?

今田 それはそうだけど…。アキオも一応優勝争いをしたことがあるからわかると思うけど、優勝するときってのは突然緊張したりするだろう。普通にゴルフをしているときとはまったく違うじゃない。思考回路も狂うしね。自分では「平常心でいよう」、「優勝しなくてもいいと思おう」と思っても、そうはならない。だからオレたちあんまり優勝できないのかもしれないけど(笑)。
 
長く出来るのがゴルフのいいところ
貞方 今年の目標とか、もう立てました?

今田 目標ね。本当は立てなきゃいけないと思うんだけど、ゴルフに関しては、目標を立てるのが好きじゃなくてね。これまでも、とりあえずやることをこなしていくというスタイルでやってきたからね。ただ、ひとつ目標らしきものを挙げるとすれば、40歳を過ぎて、少し体型がオジサンになってきたから、4~5キロはやせようかなと思っている。

貞方 なになに、見た目を気にしているってことですか?

今田 それだけじゃなくて、ケガの予防っていうのもあるね。少し現役から遠ざかっていたから、もう一度現役でやっていくためには、まずはケガをしない体をつくらないと。それと、飛距離を出すという永遠のテーマにも挑まないとね。これからはどんどん飛ばなくなってくるだろうし、その一方でコースは長くなるし、若い選手も出てくる。最低でも現状維持はしないとね。

貞方 今、飛距離はどれくらいなんですか?

今田 270~280ヤードぐらいじゃない。

貞方 270ヤードとして、アメリカでは何位?

今田 250位とか(笑)。

貞方 そうですよね、真ん中の選手でも290ヤードは超えているもんな。飛ばす人は310ヤード以上って感じですか。

今田 やっぱり飛ぶ選手と回るのはつらいよ。オレ、ドライバーが上手い方じゃないからよくラフに入れるでしょう。ラフにいくのはいいんだけど、ラフから5番や6番アイアンで打っているオレに対して、相手はフェアウェイからSWで打っているんだもんね。勝てるわけないよ。

貞方 そういえば、昔から林の中に入れるの得意でしたからね(笑)。

今田 おいおい、そんなことはどうでもいいの(笑)。今は今年の目標について語っているんだから。ところで、アキオの目標は?

貞方 同じく飛距離を伸ばしたいですね。そのためには体力作り。'18年は基礎作りに徹しようかなって思っています。

今田 じゃあ今年はお互い基礎に戻るってことで。

貞方 この先、しっかりゴルフができるようにしたいですからね。

今田 長くできるというのがゴルフのいいところだからね。お互い頑張りましょう。
 

 

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