国内女子ツアーのＴポイントレディス ゴルフトーナメントは、初日が荒天のため中止となり、36ホールへ短縮。そんな中、開幕戦から3位タイ、単独2位と好調だった鈴木愛が今季初優勝を挙げた。短期決戦となった同大会をツアー通算7勝の村口史子が振り返った。
 
　いちばんに鈴木選手は総合力があるなと思いました。特に6番のパー3でOBを打ったあとの3打目をしっかり寄せて、ボギーでおさめる辺りが精神的に強いなと思いました。

　このコースは打ち上げのホールが多くて、ショットがしっかりしてないとグリーンもとらえられません。本人は調子がそんなに良くはないと言ってたんですけど、それでもコースマネージメントがしっかりできてることも素晴らしいと思います。

　また、鈴木選手のプレーを見ている周りが、このバーディパットを入れてくる、パーセーブしてくるんだろうなと思わせる辺りも強いところだと思います。

　年間3勝を目標としている中で今回1勝したんですけど、もっと上を目指していける。そして、まだ3戦目にして2年連続賞金女王になる感じがしました。

　一方で同組の酒井選手は惜しくも優勝を逃しましたけど、良くなってると思います。飛距離もかなり伸びてますし、今後優勝争いをする展開が続けば、どんどん酒井選手も強くなると思いますので、すごく今季期待しています。

　そして三浦選手も、まだ3試合目ですけど、やっぱり最終日最終組で回ってすごく緊張したと思います。飛距離は出てるので、100ヤード以内のアプローチ、パットがまだまだなので、そこが改善されてくれば上位に来ると思います。そう言った意味では鈴木選手、酒井選手と一緒に回って良い勉強になったと思います。

　これでようやく日本人選手が勝ち、新しい選手も出てきているので、今週のような試合展開が続くことを残りのツアーに期待しています。