海外男子

二人三脚でつかんだ勝利 - チューリッヒクラシックオブニューオリンズ　ビリー・ホーシェル＆スコット・ピアシー組の4日間

2018年5月2日（水）午前10:33

　米男子ツアーのチューリッヒクラシックオブニューオリンズ（現地時間3日〜6日／ルイジアナ州TPCルイジアナ）はビリー・ホーシェル（米）＆スコット・ピアシー（米）組の優勝で幕を閉じた。

　昨季からダブルス戦となった今大会は、初日と3日目はフォアボール（2人がそれぞれ自分のボールでプレーし、ホールごとに良いほうのスコアを採用）、2日目と最終日はフォアサム（1つのボールを2人が交互に打ち合う）で行われ、160人80組が出場した。

　ホーシェル＆ピアシーの初日は、7アンダー65の21位タイとまずまずのスタートを切った。前半は2アンダーと波に乗れなかったが、後半に2人のプレーリズムが噛み合い、5つのバーディを奪うことに成功した。

　2日目は初日とフォーマットが違うこともあり、結果的にスコア落とした。出だしから2連続バーディを奪ったが、3番、4番とダブルボギーを叩く。後半は3バーディ、2ボギーとしたが、トータル5バーディ、2ボギー、2ダブルボギーの1オーバー73でホールアウト。通算6アンダー25位タイと首位とは7打差の位置で決勝へ進んだ。

　大爆発したのは3日目だった。前半1番、2番をバーディとすると、6番からは4連続バーディを奪い、6アンダーで折り返す。後半もスコアを5つ伸ばし、この日のベストスコアとなる11アンダー「61」を記録し、通算17アンダー5位タイと一気に優勝圏内に突入した。

　そして最終日、3日目と同様に前半1番、2番でバーディを奪う幸先の良いスタートを切った。その後も崩れる様子はなく、3つスコアを伸ばし、5アンダー67でフィニッシュ。通算22アンダーで逆転優勝を果たした。最終ホールでウィニングパットを決めたホーシェルは派手なガッツポーズで喜びを爆発させていた。

　ピアシーは「パットが決まってくれた。グリーンに乗せれば（パーオンすれば）チャンスがくると思っていたからね。彼（ホーシェル）とは親しいから勝てたのかもね」とコンビの仲の良さをアピール。

　2013-14シーズンの年間王者に輝いたこともあるホーシェルは「パッティングに苦しんでいた時があって、イライラしていた。みんな”耐えろ”とか言うけれど、スコットは自由にやればって感じだったから良かった」とピアシーの言葉に救われたようだ。

　ホーシェルにとっては2017年のAT&Tバイロン・ネルソンチャンピオンシップ以来、ツアー通算5勝目。ピアシーは2015年のバーバソルチャンピオンシップ以来のツアー通算4勝目となった。今度はストロークプレーの試合で、2人が優勝争いを繰り広げる展開に期待だ。

　ビリー・ホーシェル（プロV1x）、スコット・ピアシー（プロV1）が使用するタイトリスト・ゴルフボールは今大会においても使用率No.1を獲得。また、欧州男子・アジアンツアー共催大会のボルボ中国オープンで、タイトリスト・ボールプレーヤーのアレキサンダー・ビョーク（プロV1使用）が逆転で混戦を制し、ツアー初優勝を挙げた。さらに、国内男子ツアーの中日クラウンズではY・E・ヤン（プロV1使用）が2位に4打差をつける圧勝でツアー通算5勝目を飾っている。