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今のタイガーは新しいクラブにも積極的!そしてマスターズVを支えたのは伝説のパター タイガー・ウッズのクラブセッティング

2019年5月15日(水)午前11:55

2019 全米プロゴルフ選手権
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 今年のマスターズ優勝で完全復活を果たしたタイガー・ウッズ。クラブセッティングは若い頃と基本的な構成は変わっていないものの、クラブに対するこだわりは人一倍。そんなレジェンドのクラブセッティングについて、CS放送ゴルフネットワークで放送中の全米プロゴルフ選手権事前番組「みんなの全米プロ」のなかでギアライターの児山和弘氏が解説しました。

 タイガー・ウッズ選手のセッティングは、ウッドがドライバー、3番、5番の3本。アイアンは3番からPWまでの8本、そして56度と60度のウェッジです。

 プロデビュー当時は、5番ウッドではなく、2番アイアンが入っていましたが、それ以外はずっとセッティングの構成は変わっていません。これまでの長いキャリアの中で、多くのクラブを使ってきたタイガーですが、セッティングの基本的なところは変えていないのが特徴と言えます。

 タイガーはこれまで、道具の変更については非常に慎重な選手として知られていました。2000年代では、新製品をバッグに入れる時も、1年ないし、2年かけて慎重に変更することが少なくありませんでした。

 しかし、2017年にテーラーメイドと契約してからは、新しいクラブを積極的にバッグに入れています。同社と契約以降は、M2、M3、そして今年はM5と1年でドライバーを変えているんです。これはそれまでのタイガーにはなかったことです。

 昨年愛用していたM3は、ソールの2つのウェイトを動かすことで、重心の位置を変えることが出来るクラブでした。タイガーは試合ごとに頻繁にウェイトの位置を変えていて、その時の自分に合っているウェイト位置を常に探っていました。

 今季愛用しているM5ドライバーは、少しボールが捕まる方向に調整しているようです。最近のタイガーは、クラブをまず変えて、調整しながら自分好みに仕上げていくスタイルに変わってきています。

 今年のセッティングで気になるのは、3番ウッドが新製品のM5に変わっていることです。プロが使用するスプーンはステンレス系の素材が大半なのですが、このクラブはチタンで出来ています。タイガーがチタン製のFWを使うのはおそらく初めてだと思います。先日のマスターズでもティショットで多用していて、タイガーが気に入っているのが伺えました。

 アイアンは、タイガーのために作られたプロトタイプ『P7・TW』というモデルを使用しています。このクラブは、ソール形状を機械加工で作っていて、この方法だと一般的な手作業での作業に比べて、より高い精度で同じ形が作れるメリットがあります。タイガーはこれまで、最大で8つのセットの中から各番手を選んで、エースアイアンを決めていたといいますから、機械加工なら、その手間はだいぶ省けるというわけですね。

 スーパーショットが印象に残るタイガーですが、マスターズで勝利の原動力になったのは、なんといってもパターです。難しい長いパットを何度も2パットに収めて、ゲームを組み立てていたのが印象的でした。

 タイガーの使用する「スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS」は、彼の15回のメジャー優勝のうち、14回で使われたクラブです。これほどメジャーに勝っているクラブは他にないと思います。ジャック・ニクラウスが愛用した「ジョージロウ スポーツマン」に匹敵する、まさにゴルフ史に残るパターと言えるでしょう。

 「GSS」とは、ジャーマンステンレススチールの略で、一般に市販されていないツアーパターのラインナップです。タイガーが使用しているモデルに近いクラブを入手しようとすると、100万円以上する場合も多い、大変高額なパターなんです。

 新しいクラブを上手く取り入れつつ、パターであったり、ウェッジのロフト角だったり、そういう変わらない部分でゲームを組み立てているところにも注目して頂きたいですね。

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