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ゴルフを愛するプロ野球選手OBたちから男子プロゴルファーへのエール ─谷繁・立浪・和田・川上のラウンジトーク

2019年12月27日(金)午前10:54

ゴルフ真剣勝負 the MATCH 特別編
 元プロ野球選手で中日ドラゴンズOBの谷繫元信さん、立浪和義さん、和田一浩さん、川上憲伸さんが出演しているCS放送ゴルフネットワークの番組「ゴルフ真剣勝負 the MATCH特別編(12月放送中)」のなかで、愛するゴルフをテーマにラウンジトーク。ゴルフとの出会いやプロゴルファーたちへのリスペクト、そして男子ツアーへの提言などざっくばらんに語っていただきました。
 
「オフはゴルフ」プロ野球界の常識


谷繁 まずはゴルフを始めたきっかけから伺いましょうか。一番先輩の立浪さんはいつから始めたんですか?

立浪 プロに入ってからだから32年前かな。

谷繁 それ以前はまったくやっていなかったんですか?

立浪 まったく。それも、「さあゴルフをやるぞ」というよりは、やらざるを得なかったという感じだね。

谷繁 その当時は、強制的にコンペに出さされましたもんね。

和田 特に(中日)ドラゴンズはコンペの数が他チームに比べて多かったんじゃないですか? 

谷繁 そうかもしれないね。ベン(和田一浩の愛称)はいつから?

和田 僕は大学を卒業して社会人に入ってから。やっぱりオフでした。初ラウンドの前の日にちょこっと練習していきなりデビューでした。

谷繁 (川上)憲伸は?

川上 僕は大学4年の冬ですね。ドラゴンズに入ることが決まりそうだったのでやっておこうと。スカウトさんからも、「ドラゴンズに入るならやっておいたほうがいい」と言われたもので(笑)。

谷繁 ゴルフは誰かに教えてもらったの?

川上 いえ、独学で。明治大学の野球グラウンドで、みんながいないときにこっそりやりました(笑)。

谷繁 で、春のキャンプから?

川上 それはなかったですね。デビューは1年目のオフです。ただ、春のキャンプでは休みの日になると先輩方が皆ゴルフウェアに着替えて出て行かれたのは今でも鮮明に覚えています。

谷繁 ラウンド前は練習したの?

川上 はい。何を隠そう最初に打ちっ放しに連れて行ってくれたのが立浪さんなんですよ。

谷繁 (立浪に向かって)覚えてます?

立浪 いや、ぜんぜん(笑)。

川上 立浪さんからご飯をご馳走するから家に来いと呼ばれて、ご飯までに少し時間があったからちょっと打ちにいこうかということになりましてね。そこで見せつけられましたね、立浪さんのゴルフの上手さを。
 
「野球でいうとブルペンピッチャー(笑)」プロゴルファーには遠く及ばない


川上 ところで、シゲさん(谷繁の愛称)はいつからなんですか?

谷繁 僕は小学生の高学年のころから親父に連れられて打ちっ放しには行っていたね。本格的に始めたのはプロに入ってからだけど、子どものころからゴルフの面白さは知っていた。実際、ゴルフは本当に楽しい。ねぇ、立浪さん。

立浪 面白いだけじゃなく、ゴルフを通じていろんな人知り合えるというのもゴルフの良さだよね。

谷繁 それと僕の場合、最近は試合にも出ているんだけど、そこでは程良い緊張が味わえる。そういう点もゴルフの良さだと思うんだよね。一応、試合の前には調子を上げておかないといけないし、体調も整えておかなければいけない。そういうところがすごくいいなあって。

立浪 実際ゴルフをやってみてどうだった? 現役のときもそれなりにできたいたんで、引退後、本気でやればもっと上手くなると思わなかった?

谷繁 確かに思っていました。

立浪 でも、所詮僕らはアマチュアなんだよね。ある程度まではできるけど、プロには遠く及ばない。

川上 僕も勘違いをしていました。自分にはセンスがあって、練習すればプロ並みになれると思っていましたから。

谷繁 餅は餅屋なんですよね。僕ら野球選手は、1カ月何もしなくても普通にバットを振れるけど、同じような感覚がプロゴルファーにもあるんでしょうね。あと、細かい点でいれば、ボールの扱い方や道具の使い方が僕らアマチュアとは全然違う。

立浪 憲伸なんかは体もしっかりしているし、ちょっとやればいけそうやけどね。

川上 残念ながら野球でいうと、ブルペンピッチャーですね(笑)。練習では良くても本番ではダメ。何かが違うんですよ。

立浪 そもそも練習量が違うしね。プロゴルファーの皆さんはラウンド前はもちろん、ラウンド後も黙々とやっているもの。

川上 練習量だったらシゲさんもすごいです(笑)。1日6~7時間やってましたもんね。

谷繁 確かに朝の9時から6時間やったことがあって、そのときは700球くらい打ったかな。でも途中でおかしくなったよ(笑)。

和田 ゴルフは、「こうやったら上手くなる」みたいなもんがないんですかね。野球は基本的にやるべきことは一緒だけど、ゴルフはいろんなレッスンがありすぎて、どれが自分に合っているのかまったくわからない。

立浪 ゴルフの場合、やっと掴んだと思ってもすぐに悪くなるしね。本当にゴルフは難しい。
2019年のプロ野球を振り返る


谷繁 2019年はラグビーワールドカップをはじめ、スポーツ界が大いに盛り上がったわけだけど、何か印象に残っているものはありますか?

立浪 一応、プロ野球関係者なんで野球の話をすると、福岡ソフトバンクがメチャクチャ強かったことね。

谷繁 僕も正直、巨人とあんなに差があるとは思いませんでした。最近、日本一はパ・リーグのチームばかりなんですが、パのチームは何がいいんでしょうね。ピッチャーかな。

立浪 ここ数年、いいピッチャーはメジャーに行ってしまって、ごっそり抜けているはずなんだけどね。

谷繁 憲伸は何が印象に残っている?

川上 今の話に関係することなんですけど、僕はクライマックスシリーズはいらないんじゃないかと改めて思いましたね。2019年も日本シリーズはパ・リーグ2位のソフトバンクが進出。昔のように優勝したチーム同士の日本一決定戦のほうが盛り上がると思うんですけどね。

立浪 確かに、今のやり方だとどっちが勝ってもおかしくないからね。もしやるとしてもルールを変えたほうがいいかもね。

谷繁 僕らも一度2位から日本一になったことがあったけど(2007年)、何か妙な雰囲気なかったですか?

川上 素直に喜べなかったですよね。今年も本当に西武がかわいそうで。

立浪 143試合は何だったんだってね。

川上 それとクライマックスに反対の理由がもうひとつ。クライマックスがあると優勝の可能性がなくなってもAクラス入りの可能性が残っていたら最後まで戦わないといけませんよね。そうなると昔はあった消化試合がなくなり、若手が育たなくなると思うんですよ。

谷繁 それは一理あるかも。最終戦まで勝利優先で戦っていたら、若手の出るチャンスがなくなるもんな。若手と言えば、今年のドラフトでは大船渡高校の佐々木朗希君と星陵高校の奥川恭伸君が大いに話題になったけど、もし監督だったらどっちを獲る?

川上 僕だったら佐々木ですね。理由は、僕自身、奥川だったら同じようなピッチングができるかもしれないけど、佐々木には絶対になれないですからね。160キロ越えといえば、ゴルフでいえば400ヤード飛ばすみたいなもんですからね(笑)。佐々木はピッチャーが憧れるピッチャーですよ。

立浪 ピッチャーは憲伸に任せておくことにして、バッターでは我がドラゴンズが1位指名した石川昴弥(東邦高校)がいい。ベンちゃんも絶賛していたよね。

和田 彼は逸材です。僕が監督だったらいの一番に指名していますよ。いいピッチャーというのは毎年出てくるけど、右バッターで、しかもプロでホームランを打てそうな選手というのはなかなかいないですからね。希少価値という意味でも一番だと思います。

谷繁 そう言われてみれば、右の強打者はベンちゃん以来、いないもんね(笑)。

立浪 ベンちゃん曰く、自分と石川の高校時代を比較したら、間違いなく石川のほうが上だって。

和田 雲泥の差ですよ。そうやって考えたら、とんでもない選手になる可能性がある。

谷繁 ドラゴンズに入ってくれて良かったね。ところで2020年、ドラゴンズはどうなると思う?

立浪 来年は楽しみだよね。2019年もAクラス入りできるぐらいの力はあったと思うけど、何故か上手くいかなかっただけ。2020年もセ・リーグは横一線になると思うから、いいところまで行くかもね。
 
女子ツアーのように、男子ツアーにも石川遼に続くスターを


立浪 プロ野球界も若手がどんどん出てきそうだけど、2019年は女子プロゴルフ界でスター選手が続々と出てきたよね。

谷繁 全英女子で勝った渋野日向子選手をはじめ、若手が活躍していますよね。それに伴って人気もグングン上がっています。

立浪 それに対して男子のほうは試合数が減少傾向にあるようだけど。

和田 ただ、今年あたりは石川遼会長の下、ツアー全体を盛り上げようといろいろな改革に取り組んでいますよね。選手たちはすごく努力していると思うんですけどね。

谷繁 彼らと一緒にプレーすると、みんな一流選手ばかりなんだけどね。みんなが知らないような選手でも、本当にすごい。何がすごいって、ドライバーはもちろん、アイアンの音が違うからね。できればゴルフ場に足を運んでそういう部分を見てもらいたいと思うんだけど。何かアピールする方法がないのかなっていつも思うんだよね。

立浪 男子はどうも地味なイメージがあるからな。

谷繁 それはありますね。2018年に賞金王に輝いた今平(周吾)君も、それが彼の持ち味とはいえ淡々とゴルフをやっていますからね。今平君だけでなく、ほかの選手ももう少し表に出るようなものがあってもいいような気がしますけどね。

立浪 憲伸はアメリカに行ってたけど、そのあたりはどうなの? 向こうのツアーは。

川上 アメリカツアーもスターがいるかいないかで大きく違いますよね。僕はタイガーが出ている試合を見に行ったんですけど、タイガー人気はすごい。また、タイガーもその期待に応えるだけのプレーをしますからね。

谷繁 日本はやっぱり遼くん次第なのかな。もう一人のスターである松山英樹も帰ってきそうにないし。

川上 野球界もそうですけど、日本で活躍してこれからという選手が海外に行ってしまうのは本当に寂しいことですよ。

谷繁 おいおい、オマエがそれを言う(笑)。まったく説得力がないんだけど。憲伸の場合は心を入れ替えてすぐに帰ってきたってこと?(※編集部注釈:川上憲伸さんは2009~2010年、MLBのアトランタ・ブレーブスでプレー)

川上 はあ、まあ。

谷繁 僕は海外に行くのはいいことだと思うんだよね。ただ、そういう選手がいるから人気に陰りが生じるということをなくしたい。それはそうと、渋野選手が勝った全英女子オープンは見ました?

立浪 見たよ。最後のパットはすごかったね。彼女の場合、勢いもあったけど、勢いだけじゃ勝てないからね。

川上 笑顔もステキでしたよね。あの笑顔を見ているとこっちまで楽しくなりますよね。

谷繁 笑顔って力が出るらしいですよ。僕も現役のとき、もっと笑顔でいれば良かったなと(笑)。それはともかく、ゴルフを愛する僕らとしては、男子ツアーももっと盛り上がって欲しいですよね。ぜひみんなで応援しましょう。

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