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タイプは3つ!PGAツアープロの「ウッドとアイアンの間」を調べてみた

2021年5月13日(木)午後2:44

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 ギア好きゴルファーにとって、14本のクラブをどう組むかをあれこれ考え試すのは楽しいものです。なかでも「ウッドとアイアンの間をどうするか問題」は永遠に語られるテーマのひとつ・・・というと大げさですが、プレーヤーの個性が現れる部分ではないでしょうか。

 一般的にアマチュアはUTを入れるケースが多いと思いますが、世界最高峰PGAツアーの選手たちはどうしているのか。ゴルフギアライター・コヤマカズヒロ氏のコラムです。
 
ウッドとアイアンの間のクラブでPGAツアープロが求める性能とは

 クラブに興味のあるファンなら、PGAツアープロたちのセッティングへの興味は高いでしょう。世界最高峰の選手たちが、どんなクラブを使っているかはとても気になるところです。

 多くの選手達のバッグの中を見てみると、あることに気づきます。それは、どんなメーカーどんなモデルを選んでいるかは様々でも、どの番手を入れているかは結構似通っているということです。つまり、ドライバーとパターは確定、3Wもほぼ確定です。アイアンセット(4-PW)にウェッジ類が3本程度入ります。これで12本です。ここまでは、大多数の選手が同じ番手を選んでいます。

 そうなると、選手たちの番手選びの個性が出るのは、FWとアイアンの間を埋めるクラブになります。多くのアマチュアならユーティリティ(※以下UT)が入るところです。5Wはもちろん、7Wや9Wといったショートウッドを入れる人も少なくないでしょう。このあたりはPGAツアープロも変わりません。

 このウッドとアイアンの間のクラブは、プロによって3タイプに別れます。

 1つ目はウッド型UTが入る選手です。代表的なのは、3Wと4Iの間に21度のハイブリッドを入れているジョーダン・スピース。彼はUTの名手で、距離と球筋を見事に打ち分けます。どちらかというと力のない選手がボールの上がりやすいウッド型を使っているのですが、キャメロン・チャンプのように、飛ばし屋が選んでいるケースもあります。

 2つ目は、アイアン型UTを入れる選手です。ロングアイアンと形状に違和感の少ないアイアン型を入れて、よりセットの流れを作ろうとしているタイプと言えるでしょう。ジョン・ラームはアイアンに近い形状のコンパクトなアイアン型UTの22度を5Wと4Iの間に入れています。松山英樹選手はマスターズに優勝した際、同様に4番アイアンの上にアイアン型UTを入れていました。彼は、割とここの番手を変更していて、ウッド型UTを選ぶことも多く、UTではなくボールの上がりやすいキャビティアイアンを入れることもあります。

 3つ目はUTを使わずアイアンを使う選手です。セット内がウッドとアイアンだけになり、セッティングの流れがシンプルになるメリットがあります。アイアンを上はキャビティ、下はマッスルバックといった具合にコンボセットにする選手が多いのも特徴です。

 このタイプの代表はブルックス・ケプカで、4Iの上にかつて契約していたナイキの『Vapor Fly PRO』アイアンの3番を入れています。ドライバーやアイアンのモデルが毎年のように変わっても、この3番アイアンはケプカのバッグにいつも入っています。ちなみにトニー・フィナウも同じ3番アイアンを入れているのが、面白いところです。

 ジャスティン・トーマスは、5Wの下の4番アイアンだけキャビティのタイトリスト『T100』を入れて、5番からはマッスルバックアイアンです。コリン・モリカワは、4番アイアンは中空構造(※『P770』)、5番と6番はハーフキャビティ(※『P7MC』)、7番から下はマッスルバックという、3種類のアイアンをコンボしています。

 アマチュアゴルファーの間では、簡単でボールも上がりやすいUTが大人気ですが、ことPGAツアープロの中ではUTを入れない選択をしている選手も多いのです。出来るだけセットの流れを同じにしたい、振り感をそろえたいというPGAツアープロが求める性能を実現するには、UTは抜いたほうが都合が良いようです。しかし、ボールの高さもほしいので、上の番手だけよりやさしいモデルにする選手が多いというわけなのです。

文・コヤマカズヒロ(ゴルフギアライター)

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