PGAツアーのツアーチャンピオンシップは28日、米ジョージア州のイーストレイクゴルフクラブ（7,346ヤード・パー70）で最終ラウンドが行われ、6打差2位タイから出たローリー・マキロイ（北アイルランド）が「66」を記録し、通算21アンダーで自身3度目の年間王者に輝いた。

　スコッティ・シェフラー（米）が優勝するかと思われたが、経験豊富なマキロイに軍配が上がった。シェフラーが落とす中、マキロイは5番から3連続バーディを奪って流れに乗る。15番では約10メートルのバーディパットを沈めガッツポーズ。シェフラーは追い上げることができなかった。

　マキロイは「世界最高のツアーで、世界最高の選手たちが戦ったんだ。今はゴルフ界がぎくしゃくしていて辛いが、ゴルフの力を信じているし、PGAツアーこそが最高だと信じている」とPGAツアーを猛アピール。マキロイは新リーグのLIVゴルフに移籍することはないと明言している。

　この優勝でマキロイは1,800万ドル（約24億円）を獲得。皮肉にもLIVゴルフの出現により、来季からもろもろの賞金が大幅に増額される。マキロイはタイガー・ウッズ（米）とともにバーチャルと融合した新リーグを創設するなど、PGAツアー人気を取り戻せるよう努めているが、果たして。

（写真：Getty Images）