マシュー・パボン（仏）がPGAツアーのファーマーズインシュランスオープンでツアー初優勝を飾った。

　昨季のDPワールドツアーで久常涼と同様にポイントランクで上位に入り、今季のPGAツアーカードを獲得。そして早々にフランス勢初のPGAツアーチャンピオンとなった。

　フランスではゴルフよりもサッカーのほうが圧倒的に人気であり、特にマチューの祖父、父はプロサッカー選手だった。

　祖父ペピート（スペイン出身）はオリンピック・マルセイユ（フランス）などに在籍したミッドフィルダー。父ミシェルはFCジロンダン・ボルドー（フランス）などでプレーした攻撃的ミッドフィルダーであり、同チームなどでコーチも務めた。

　そんな理由もあり、マチューはなぜゴルフなんだという周りの声もあったが、ゴルフインストラクターだったマチューの母が教えたという。そこからマチューは努力を重ね、ついに世界最高峰の舞台でチャンピオンに。

「ヨーロピアンツアーから来て、この素晴らしいチャンスをくれたPGAツアーに感謝している。夢が叶った。なんかアメリカ人になった気分だ」。このままならパリ五輪も出場可能。地元で表彰台に立つことはできるだろうか。

（写真：Getty Images）