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中村香織、アプローチを安定させる方法 グリップ圧は右手と左手で変化をつける

2024年2月8日(木)午前11:41

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 短い距離を打つアプローチですが、「打点がずれる」「距離感が合わない」という人も多いのではないでしょうか。今回は、アプローチを安定させるためには、どういう点に気をつければいいかをレッスンしましょう。

 私が大事だと思っているのは、スイングのリズムと、そのリズムを生むためのグリップ圧(握る強さ)です。

 リズムの大切さはほとんどのゴルファーが知っていると思いますが、実は左右の手の握る強さがスイング中、変化しないと一定のリズムが生まれません。なので、リズムのことを考える前に、まずはグリップ圧を意識してみてください。

 まず、両手でクラブをギュッと握って、その強さを維持したままスイングをしないことが大事です。テークバックでは右手の甲側に力が加わり、ダウンスイングでは左手に重さが乗っていくようにするとリズムが生まれます。重さが外に向かうように、左右の手の外側に遠心力が掛かるような感じで振りましょう。

 極端な話、バックスイングでは右手1本で、ダウン~インパクト~フォロースルーでは左手1本で持つようなイメージでスイングする感じ(写真①)。実際にトップでは右手1本で持ち、インパクト~フォロースルーでは左手1本で持つという素振りをするのも有効です。これをやることによって、グリップ圧の変化を感じることができると思います。

写真①

 また、リズムに関しては、クラブの振り子の動きの中に身体の振り子も存在しているので、右サイド(テークバック~トップ)で1テンポ増やすとリズミカルにスイングできます。「イチ(トップ)、ニ(フィニッシュ)」の二拍子で振るのではなく、「イチ、ニ(トップ~切り返し/写真②)、サン(フィニッシュ)」と、切り返しで少しためるようなリズムでクラブを振るようにするといいでしょう。

同②

(埼玉県・嵐山カントリークラブ)

中村香織(なかむら・かおり)
1986年生まれ、京都府出身。プロゴルファー。小学生時代は器械体操の選手として活躍。アテネオリンピックのジュニア強化選手も選ばれた。その後、腰の怪我により体操競技を断念し、12歳からゴルフを始める。2007年プロ入り(79期生)。2009年ステップ・アップ・ツアーでプロ初優勝。2013年には賞金ランク37位でシード権を獲得した。2015年にはステップ・アップ・ツアーで2勝するも、同年末にツアーからの撤退を表明。2017年6月よりティーチングプロとして活動を開始。分かりやすいレッスンは高い人気を誇る。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/2/2 発売号より転載)

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