欧州ツアーのKLMオープンが現地時間12日、オランダのケネマーG＆CCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前週に今季初白星を挙げたリー・スラッテリー（英）とツアー3勝目を狙うラファエル・カブレラ-ベロ（スペイン）が通算16アンダーで首位を分け合った。

　5位タイから出たカブレラ-ベロは前半出だしから幸先良く連続バーディを奪うと、3番ボギー後、4番からは立て続けに3バーディをマークする。さらに7番パー5では残り50ヤードの3打目を強烈なバックスピンで直接カップイン。その後も9番で1つ伸ばして前半を「29」にまとめると、対照的に後半はスコアカード通りの静かなラウンドに。最終的に1イーグル、6バーディ、1ボギーの7アンダー63でホールアウトし、今季初勝利に向けて最高の位置で最終日を迎えることとなった。

　競技後、カブレラ-ベロは「3番のボギーは約1.5メートルの距離で3パットを叩いたもので、もっと良いスコアになる可能性もあった。ただ、思い通りのプレーが出来て本当に満足だ」とこの日のラウンドについてコメント。また、「7番のイーグルはボーナスだ。祝福のしかたが分からなくて思わずクラブを放り投げたよ。あんなのはまったく予想していなかった」と会心のイーグルを振り返っている。

　カブレラ-ベロと同じく5位タイからのスタートとなったスラッテリーは、前半をノーボギーの4アンダーで折り返すと、後半は出だし10番からボギー先行も、そこから12番パー5のイーグルなどで4つ伸ばして1イーグル、6バーディ、1ボギーのラウンド。54ホールを終えて通算16アンダーという大会記録タイの好スコアに2人が並ぶ形となった。

　前週の「M2Mロシアンオープン」では、最終日に2打差トップから「69」で1打差の勝利を挙げ、実に4年ぶりのトロフィを勝ち取ったスラッテリー。長年の無冠状態に終止符を打って迎えた今大会では「とても良い気分だし、先週よりもはるかにリラックス出来ている」と優勝争いにも気負いのない様子を見せている。

　通算15アンダーの単独3位はポール・ローリー（スコットランド）。通算14アンダーの単独4位には前々週にツアー初優勝を果たしたトーマス・ピータース（ベルギー）が続いた。そのほか、前日単独首位のソレン・ケルドセン（デンマーク）は通算11アンダー9位タイ。元世界No.1のマーティン・カイマー（独）は通算8アンダー25位タイとなった。今大会初参戦のトム・ワトソン（米）は通算5アンダー51位タイに入っている。

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オランダオープンとして1912年にスタートした歴史ある大会で、今年が96回目の開催。開催コースは世界トップ100コースにも数えられる、オランダが誇る名門、ケネマーG&CCだ。昨年大会では、最終日に「66」をマークし、4打差を逆転優勝、ツアー13勝目を挙げた。自国のナショナルオープンのタイトルをかけたヨースト・ラウテンに地元の期待がかかる！

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