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「ゴルフはですね、けっこうピッチングに似てるんですよ」私とPGAツアー・桑田真澄さん

2018年7月3日(火)午後4:00

 CS放送「ゴルフネットワーク」のPGAツアー情報番組「みんなのPGAツアー」で、PGAツアーを愛する有名人が熱い思いを語る「私とPGAツアー」。今月は野球界からプロ通算173勝のレジェンド・桑田真澄さんが登場。PL学園から読売ジャイアンツに入団、メジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツでも活躍するなど海外経験もある超一流アスリートの桑田さんですが、引退後は「時間があればいってしまう」というくらいのゴルフ好きで、その腕前はプロトーナメントにも出場するほど。もちろん、PGAツアーも大好きということで、その魅力や野球とゴルフの共通点、違いなどをざっくばらんにお話いただきました。
18歳から始めたゴルフは「あまり好きじゃなかった」
 ゴルフは18歳からやっています。まぁ、昔、ちょっと野球やっていたものですから(笑)プロ野球のシーズンオフですね。12月に選手会ゴルフ、投手会ゴルフ、納会ゴルフというのがありまして。年に2,3回だけゴルフするっていう感じでしたね。でも、当時はあまり好きじゃなかったんです。やっぱり上手に打てなかったものですから。スポーツって、上手くないと楽しくないじゃないですか。

 だから現役時代はあまり好きじゃなかったんですが、現役を引退して、40歳から弟(桑田泉氏)がティーチングプロやってますので、弟にちょっと教えてもらって、それからだいぶスコアが良くなって。始めた頃は140ぐらい打って、現役時代はまぁ90台ぐらいですかね。で、引退して80台70台、60台も出始めて、こうゴルフって楽しいなって思ってですね。今もう大好きです。
 

 ゴルフはですね、けっこうピッチングに似てるんですよね。例えば、ピッチャーはいくらアウトローにいいボール投げても、そこを狙われてヒットになることもあるし。打ち取ってショートゴロでも、ショートがエラーすることもあるんですよね。風によって流されてホームランになったりとか、いろんなことがあるんですよね。ゴルフもけっこう似てるじゃないですか。いいショットしても、行ったらディポッドに入ってたとか、キックが悪かったとか。打った瞬間に強風が吹いて、だとか。そういうところと、あとは1球1球気持ちを切り替えていかないといけないいうね。

 ピッチャーも最高のボール投げたけど、「ボール」ってコールされたら、もうしょうがないんですね。気持ちを切り替えて次にいかないといけない。ホームラン打たれても、気持ち切り替えて次に向かっていくことが凄く大事なんですね。ゴルフも一緒ですよね。ミスショットしても良いショットしても、それに酔ってたらダメだし、落ち込んでてダメで。この1球1球の気持ちの切り替え、準備していく、そういう作業が、けっこうピッチャーと似てるんじゃないかなと思いますね。
昔よりも華やかなPGAツアー・日本人選手は世界を感じて日本に恩返しを
 現役時代も先輩方が試合前テレビで見られていたので、僕もちょっと見たりとか、そういうこともしてたんですけど。あの時よりも今のPGAツアーというのは凄く華やかで、そしてレベルも上がってると思うんですね。優勝賞金も魅力的で。でも、よく見ていくと地域貢献や社会貢献もしながら、そして家族も楽しんだりとか、ファンも楽しめるようなハード面にも気を付けながらソフト面にも色々改革をしてますよね。ビジネス的にも凄いし、エンターテイメント的に考えても凄いし。選手も、それだけやってくれてるんだから、もっともっとレベルを上げないといけないって、選手のレベルも凄い上がってると思うんですね。飛距離なんか見たら信じられないですよね。え、今何番アイアンで打ってるの?って。7番?嘘でしょ?!のような ね。そんな面白い、びっくりするようなこともプロとして凄いなと思います。見ていて面白いですよね。

 PGAツアーは有名な選手がたくさんいて気になりますけど、やっぱり日本人選手をまず見ますよね。何位にいるのかなとか、今日どうだったのかな、とかね。そういう感じで、毎回は見れないんですけど、見た時はすぐチェックしますよね。小平君も凄かったですよね。谷口徹君は高校時代(PL学園)の同級生で、3年間同じ教室で勉強した仲間ですから。まぁ彼が試合に出ている時はいつもチェックしますよね。
 

 僕は、世界に出ることは非常に素晴らしいことだと思うんですね。大事なことは、世界に出て、世界の素晴らしさを肌で感じてみてくるってことですね。もう1つ大事なのは、日本の良さを再確認することですよね。2つを吸収して持って帰ってきて、さらに日本で貢献してもらいたいと思うんですね。日本のゴルフ界も盛り上げていってもらいたい。まあ僕は野球ですから。野球でも同じような観点を持って米国に挑戦して、日本の野球界に恩返しというか、貢献していきたいと思ってやってますので。ゴルフを見る時も、小平君も、その経験とか見てきたことを日本にフィードバックして、日本のゴルフ界にも貢献してもらいたい。

 徹が行ってる時は、徹どうなのかな、ちょっと3打落としてるな、がんばれ!とか思いながら。当然、松山(英樹)君も頑張ってますしね。体も大きくなって、飛距離も凄いなぁ、向こうの選手に引けを取らずにやってるな、とかね。
現地観戦した2012年の全米オープン
 もう6年、7年前ぐらいになりますかね。全米オープンをやっている時にサンフランシスコにいまして(2012年カリフォルニア州・オリンピッククラブ)。ちょうど、タイガーとミケルソンとバッバ・ワトソンが同じ組で回っているのを目の前でティーショットを打ってるのを見て。

 タイガーって大きいイメージあったんですよ。昔、日本で会ったことがあって。「タイガー来た!やっぱり大きい、体鍛えて凄いな」と思って。それで、後からバッバとミケルソンが歩いてきたら、もっと大きいんですね。その時は、ミケルソンがチーピンみたいなので林に入れたんですね。「えー、フィル、こんなことやるんだ」ってね。それでも上がって追いかけていくと、パーなんですよね。あんな林のど真ん中に入れて、どうやってパー獲ったんだろうってね。打った瞬間フィル本人も「ちょっと何やってんだよ」ってやりながら、タイガーとバッバも何か言ったりして。そういう雰囲気も、あぁ真剣勝負をしながらね、ファンサービスもしながら、また同じライバルとしてそういう関係も見れて楽しかったですね。  で、偶然その時谷口徹君もいて、ティーショットで待ってたんで、「徹どうだ?」って。試合中、話しかけちゃいけないって思いながらも同級生だからいいだろうってね。「徹がんばれよ!」とか話してね。
野球とゴルフの大きな違い
 野球とゴルフの大きな違いっていうのは、野球はピンチになればなる程騒がれるんですね。「うわ~!」って騒がれた中で、パッと集中しなきゃいけないんですね。ゴルフは、シーンとした中で集中しなきゃいけないので、これはもうまったく違うんですね。僕は、人が喋ってても鳴り物が鳴ってようが動いてようが、別に何も気にすることなく打てるんですよ。むしろ、その方が集中できるんですね。ところが黙って、ピシャッとね。まあ試合とかにも出させてもらったことあるんですけど、シーンとなって誰も動かないと、自分の身体も動かなくなってくるんですよね。でも、ああいう静かな中で、タイガーなんてトップから打ちに行くって時に(音などが鳴ると)止めるじゃないですか。なんであそこで止めれるんだろうってね。そういう風に見てた時もありますし。あの静かな中で集中していく選手の感覚は、テレビを通しても見て楽しんでます。
 

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