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「ゴルフに恐怖を持ち込んだ男」ピート・ダイを偲ぶ大会に 第五のメジャーといわれる“ザ・プレーヤーズ”

2020年2月25日(火)午後4:30

2019-20 ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ ※開催中止
 米男子ツアーのザ・プレーヤーズチャンピオンシップは、3月12日にフロリダ州のTPCソーグラスを舞台に開幕。優勝者には四大メジャーと同じく5年シードが付与されるほか、フェデックスポイント600点が与えられるビッグマッチとなっています。

 昨季大会は、この試合まで惜敗を続けてきたローリー・マキロイ(北アイルランド)が真価を発揮し、難関コースのTPCソーグラスを攻略、節目となるツアー通算15勝目を手に入れました。そんな「準メジャー」「第五のメジャー」とも称される今大会について、テレビ中継解説やJGTO理事として活躍しているプロゴルファー・佐藤信人氏に解説していただきました。
 
選手層の厚さは四大メジャー大会以上・今年はピート・ダイメモリアルな大会に

 ザ・プレーヤーズはよく「第五のメジャー」と言われますけど、出場選手は全員がプロゴルファーで、主催者推薦や予選会が無く、世界ランキングなどの条件をクリアした144名が出場するので、フィールドの強さはマスターズや全米オープンなどの四大メジャーよりも上といっても過言ではない大会となっています。

 優勝すると付与されるシード年数からフェデックスカップポイントまで限りなくメジャートーナメントに近く、選手たちにとってもここで勝つことがステータスになりますので、本気のモチベーションで臨んでくるでしょうね。

 会場のTPCソーグラスは、今年1月に亡くなったピート・ダイ氏が設計したコースです。このTPCソーグラスに限らずですが、ピート・ダイ設計のほとんどのコースでは、飛ぶことが有利とはならず、グリーンが小さかったり池が巧みに配置されていたりと、アイアンショットの精度が重要になってきます。タイガー・ウッズ(米)が「ゴルフに恐怖を持ち込んだ」というぐらい、浮き島グリーンだったり池の縁を木にして立体的に見せたりするのが特徴となっています。

 TPCソーグラスといえば17番パー3の浮き島グリーンが有名ですが、もしこれが浮き島ではなく回りがパンカーだったら、ほとんどの選手がPWや9番アイアンで打って普通に乗せれると思います。それが池に変わった途端に選手たちは恐怖を感じて、普段のスイングが出来なくなってしまうわけです。

 例えるなら、普通の人が地面で2メートル幅のところを歩くのは簡単ですけど、それがビル10階相当の高さのところだったら足がすくむのと同じ現象です。このように、簡単に出来ることが出来なくなってしまうことをゴルフに持ち込んだのが、ピート・ダイ設計の特徴です。

 今年は、亡くなったピート・ダイを偲ぶ、振り返るような大会になると思います。ザ・プレーヤーズがTPCソーグラスに移ってきた年(1982年大会)、優勝したジェリー・ペイト(米)、元ツアーコミッショナーのディーン・ビーマン氏、ピート・ダイの3人が池に飛び込みましたけど、このシーンを含めて、中継のなかでは歴史的な映像が流れるのではないかと思います。

(写真:Getty Images)

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3月12日(木)~3月15日(日)

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