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秋吉翔太が海外で得た新アプローチスキル ハンドレイトに構えて硬い芝を攻略

2018年11月22日(木)午前10:50

 今シーズンは、ミズノオープン、ダンロップ・スリクソン福島オープンで勝利を収めたほか、全米オープン(国内予選トップ通過)、全英オープン(ミズノオープン優勝で出場権獲得)という2つの海外メジャーにも参戦でき、私自身のゴルフもそれなりに進化したような気がします。

 世界のトップの選手のプレーを見ていて強く印象に残ったのは、アプローチの際、国内に比べて写真①のようにハンドレイトで構える選手が多いことです。最初のうちはその理由が分からなかったのですが、プレーをしているうちに納得できました。

写真①

 最大の理由は、芝の硬さの違いです。

 海外のコース、特にメジャーのセッティングはフェアウェイが転圧してあり、地面が硬いのが特徴です(全英オープンの場合はもともと硬くなっていますが)。そのため、写真②のようにハンドファーストに構えて打つと、クラブの入射角が鋭角になり、わずかな誤差でヘッドが硬い地面に跳ね返されてしまいます。

同②

そこで、多くの選手がグリップを内側に入れてハンドレイト気味に構える。そうすればバンス(同③)が跳ねることなく上手くボールを拾うことができるからです。

同③

 そんな海外の選手に触発されて、私もハンドレイトに構えて打つというアプローチをレパートリーのひとつとして習得しました。

 ハンドレイトで打つことの利点は、先ほども言ったようにライが硬いところでも上手くボールを拾えることですが、それだけではありません。

 たとえばボールの勢いを殺してフワッと上げたいときは、ハンドレイトが威力を発揮します。私自身もハンドレイトを試す前は、ハンドファーストの構えから無理矢理球を上げにいっていたのですが、ハンドレイトを覚えたことにより、より簡単に球を上げられるようになりました。

 ハンドレイトの構えというと、アマチュアゴルファーの中には、「あまりオススメしない構え」というイメージを持っている人もいるようですが、アプローチの幅を広げるためにもぜひマスターしておいたほうがいいと思います。

秋吉翔太(あきよし・しょうた)
1990年熊本県生まれ。高校卒業と同時にプロの世界に。ツアー初戦となった11年の日本オープンでは初日2位発進で注目を集めた。14年と15年にはチャレンジで優勝したがツアーでは苦戦。17年の日本オープン4位で初シードを引き寄せた。今年のミズノオープンで初優勝。今季2勝を挙げ、全米オープン、全英オープンにも出場。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2018/11/15 発売号より転載)

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