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秋吉翔太が海外で得た新アプローチスキル ハンドレイトではコックを使わずに打つ

2018年11月30日(金)午後2:00

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 アプローチは、ハンドファーストに構えて打つというのが一般的。10歳からゴルフを始め、2009年からツアープロの世界に飛び込んだ私も、基本的には転がすときだけでなく、上げるときもハンドファーストで構えて打っていました。

 しかし、国内では“当たり前”が海外では通用しませんでした。何故なら、海外、特に全英オープンのコース(2018年はカーヌスティー)は地面が硬く、ハンドファーストに構えて打つとクラブの入射角が鋭角になるため、わずかな誤差でヘッドが地面に跳ね返されてしまうからです。

 そのことを熟知している海外のトッププロは、ハンドレイト気味に構えてバンス角と地面とを合わせ、リーディングエッジが刺さり過ぎず&バンスが跳ね返りすぎないようにシャローな軌道で上手くソールを滑らせて最下点でボールを拾っています。

 いつも同じ芝で、いつも同じ硬さでのコースでプレーをしている日本のプレーヤーにとっては、覚える必要のない打ち方だと思われる方もいるかもしれませんが、これが日本のゴルファーの欠点だとも。それほど難しい打ち方ではないので、ぜひともレパートリーのひとつに加えておいたほうがいいと思います。

 打ち方のポイントは、当たり前のことですが、まずハンドレイトに構えること(写真①)。グリップの位置はハンドファーストのときのように左足の付け根ではなく、体のほぼ正面。シャフトも傾かせるのではなく、地面に対してほぼ垂直にセットします。

 
写真①

 そしてバックスイングでは、できるだけ手首の動きを使わずに体の動きでクラブを上げていき、スイング中も極力手首の動きを押さえます。そうすればヘッドの軌道もシャローになりボールがフワッと上がりやすくなります(同②)。

 

同②

 大事なポイントはこの2つだけです。後は、グリップの位置を多少調整するなどして、自分の打ちやすい方法を探っていけばいいと思います。

 マスターするのに少し時間が掛かるかもしれませんが、ぜひ自分の武器になるよう練習をしておきましょう。

秋吉翔太(あきよし・しょうた)
1990年熊本県生まれ。高校卒業と同時にプロの世界に。ツアー初戦となった11年の日本オープンでは初日2位発進で注目を集めた。14年と15年にはチャレンジで優勝したがツアーでは苦戦。17年の日本オープン4位で初シードを引き寄せた。今年のミズノオープンで初優勝。今季2勝を挙げ、全米オープン、全英オープンにも出場。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2018/11/22 発売号より転載)
 

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