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「1試合1試合どれだけ上位に行けるかを考えて、1日1日ベストなプレーが出来たら」今平周吾単独インタビュー

2019年4月10日(水)午後6:19

ぎゅっと週刊国内ツアー
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 昨季、ツアー1勝ながらトップ10に14回入るなど抜群の安定感で賞金王に輝いた今平周吾選手。昨年末には11日開幕のマスターズの特別招待を受け、初めて夢舞台に立ちます。そんな今平選手に、JGTO理事でCS放送ゴルフネットワークのPGAツアー中継解説を務める佐藤信人プロが単独インタビュー。昨季の振り返りやこれからのことについてお話を伺いました。
 
一番向上したパッティングは谷口徹からのアドバイス


佐藤 まず昨シーズンを振り返って、どうでしたか。

今平 去年は賞金王になれて、すごく嬉しい年でしたね。

佐藤 1勝で賞金王ってすごく珍しくて。青木(功)さんが1回それになって、45年位続くツアー史上二人目なんですよね。それは「1勝しかできなかった」と思っているのか、それとも、僕なんかは個人的には『いかに安定していたか』の裏返しだから、凄かったと思うんですけど、本人はどう感じたんですか。

今平 去年の目標は2勝するというものだったので、ちょっと悔しい思いはあるんですけど、安定した成績を出せたことは満足しています。

佐藤 チャレンジツアーから上がってきた時から、安定性という意味ではトップクラスだったと思いますけど、ここ数年、自分では何がよくなってきたなという感覚があるんですか?

今平 もともとドライバーはあまり曲がるタイプではなかったんですけど、アイアンの精度が年々良くなってますし、パッティングが一番良くなったかなと思いますね。

佐藤 パッティングは誰かにアドバイスをもらったりしてるんでしたっけ?

今平 たまに谷口(徹)さんとか。練習グリーンでやってると教えてくれます。

佐藤 ああ、谷口さんね。すごいね、谷口さんのネットワーク。企業秘密かもしれないけど、具体的にどういうことをアドバイスもらうの?

今平 僕のクセが、アッパーブローというか、インサイドアウトに出るくせがあるので、ティーをボールの前に深く刺して、そのティーに当たらないようにボールの赤道を打つようにとか。

佐藤 それは谷口さんに「アッパーになってるよ」とか言われるの?

今平 「こすり上げてるから」といわれて、この練習でダウンブローに入れる練習をしたら、転がりが良くなると教わりました。

佐藤 そういう練習の積み重ねでだんだん上手くなってきたなと。

今平 そんな感じです。

佐藤 それから、去年のトータルポイントランキング(各部門のスタッツ順位を合計したランキング・数値が低いほうが高順位)の合計は7位。まあイーグル率(60位)は多少運みたいなものがあるじゃないですか。ただサンドセーブ率(71位)がちょっと足を引っ張ったのかなと思うんですけど、本人は気にしているんですか?

今平 そうですね。データをみたら他のデータよりもすごく低かったので。

佐藤 1年戦って、バンカーがイマイチだったという感覚はあるんですか?

今平 やっている時はそんなに気にならなかったんですけど、まあ、あんまりバンカーに入らないので。。。

佐藤 ああ、そもそも(バンカーに入る)分母が少ないんだね。正しい分析かも(笑)。スタッツをみてオフに取り組んだ課題とか。

今平 その、あまりにもバンカーが低かったんで、悪かったんだなと受け止めて練習しましたね。
 
佐藤信人が絶叫したWGCメキシコ選手権2日目の「1位今平、2位マキロイ、3位タイガー」の成績


佐藤 日本シリーズ(JTカップ)が終わった後は、インドネシア(オープン)に行って、ソニー(オープン in ハワイ)に出て、シンガポール(オープン)は体調不良で棄権になりましたけど、そのあと(WGC)メキシコチャンピオンシップにいって。何か見つかった課題というか、ジャスティン・トーマスの凄いラウンド(最終日に同組、トーマスが62をマーク)とかをみて、感じたものとかありました?

今平 海外の試合もいろいろ出て、やはり飛距離はこの身長と体格だと限界まで近づいているのかなと思っているので、飛距離は大事ですけど、これ以上伸ばすのは難しいところもあるので、アイアンの精度とショートゲームで戦っていけたら、海外でも活躍することは出来るんじゃないかなと思いました。

佐藤 だいたい、日本の選手は海外に行くと飛距離の劣等感を感じて、まずそこを伸ばそうとしてスイングを壊すというパターンがよくありますけど、そこはほじくらずに、アイアンとショートゲームの精度をあげようと。

今平 そうですね。

佐藤 メキシコの2日目、僕は中継解説をやっていたからいろいろスタッツを見ていたんですけど、2日目のラウンドが凄かったですよね。「プロキシミティー(Proximity)」ってわかります? アイアンでグリーンを狙っていくショットがピンからどれだけ近いか、いかにピンを刺しているかを示すスタッツなんですけど、2日目は今平くんが1位だったんですよ。1位今平周吾、2位ローリー・マキロイ、3位タイガー・ウッズという。そこ、解説で絶叫しておきましたから。

今平 ありがとうございます(笑)。

佐藤 あの日のラウンドなんかは、結構自信になったんじゃないですか?

今平 いつもだと、なかなかスコアを伸ばすのは難しかったんですけど、あの時は飛距離にとらわれずに、アイアンの正確性とアプローチパットでどれだけ凌げるかという感じでラウンドしていたら、それがうまく行った感じなんですよね。

佐藤 僕は気になっているのが、マスターズの招待状が来た経緯はどうだったんですか? 今平くんもびっくりという感じだったんですか?

今平 そうですね、事務所の方に「招待するよ」という連絡が来て、、、嬉しかったですね。

佐藤 去年、小平選手も世界ランキング50位内に入れなくて自力で世界ランキングを上げていって、今平選手も同じような立場だったじゃないですか。だから、このあとソニーとかシンガポールとかかなり頑張らないと厳しいんだろうなと思っていたところに招待状がくるっていうから、凄い計らいだなと。どうですか、マスターズは。

今平 本当に小さいときからテレビでみていて、絶対に出たい試合だったので、そこに自分が行けることが嬉しいですね。

佐藤 やはり1番出たかったメジャーですかね。ほかは、全米オープン、全英オープン、全米プロ、全部1回づつでてますよね。具体的にマスターズ対策とかなにかしてますか? 急にゲームやりだしたとか。

今平 いやぁ(笑)テレビ局さんから去年のDVDとかを頂いて、それを見たりはしていますね。

佐藤 あと、今平くんのインスタグラムとかみているけど、あれ撮ってくれているのは婚約者の彼女?

今平 そうですね。今年のオフに、結婚に向けていろいろ準備している感じですね。ひとりだと寂しい時とかありますけど、一緒にいたら楽しいというか。。。

佐藤 そりゃそうでしょう。新婚時代を思い出しますよ、自分も。不思議なパワーが出ますから。トップ10が止まらなかったです(笑)。話を聞いてくれる存在は大事ですよね。
 
1試合づつベストを重ねて、いつかは海外、そして東京五輪へ

佐藤 今季の目標はどのあたりに置いているんですか。

今平 『日本ツアーで3勝』を目標にしていますね。

佐藤 そうすると、自動的に賞金王とかいろいろなものがついてくると。

今平 そうですね、賞金王争いも最終的にできればいいなと思います。

佐藤 いまは世界ランキングも二桁の順位で、メジャーにもマスターズだけじゃなくて全部出ることになるでしょうけど、海外に行きたいなという気はあるんですか。

今平 やはり海外にいって試合に出ることが夢ではあるので、いずれは行きたいんですけど、まずは日本で勝利数を重ねていって、力がついてから海外で活躍できればいいなと思っています。

佐藤 PGAツアーに今すぐ飛びたいと焦っているわけではなくて、じっくり国内で力をつけながらメジャーに出てそのうち向こうに定着すればという。

今平 そういう感じですね。

佐藤 今季3勝というのを聞きましたけど、年の目標として、具体的にディスタンスはどのくらいとかパーオン率はいくつとか数字で決めたりするんですか。

今平 そういうのは気にしていなくて、1試合1試合でどれだけ上位に行けるかということを考えていますね。1日1日ベストなプレーが出来たらと考えています。

佐藤 今季はPGAツアーと共催のZOZO CHAMPIONSHIPもあります。それに向けては。

今平 あれは直前まで上位にいないと出れないので、良いモチベーションが保てると思いますね。

佐藤 普段どおりやっていれば上位にはいるでしょうね。東京五輪は?

今平 はい、出たいですね。(会場の霞ヶ関CCが)家の近くというのもあるので、今年は頑張りたいです。

佐藤 今季3勝。そこができれば、あとはいろんなものがついてくるでしょうね。

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