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元プロ野球選手・和田一浩のスイング解説 100%のスイングを知れば微妙な力加減ができる

2020年1月2日(木)午前11:19

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 一般のアマチュアゴルファーに、「フルスイング、スリークォータースイング、ハーフスイングをしてみてください」といってもなかなかできるものではありません。

 その理由は、ほとんどの人が自分のフルスイング(100%のスイング)が分かっていないからです。分母がしっかりしていないとスリークォータースイング(同75%)やハーフ(同50%)の力加減もハッキリとはしません。

 その結果、どこかでバランスが崩れてしまい、「安全のために軽く振った」にも関わらずかえってミスになったりするのです。

 その点、和田選手は、分母の100が体に染みついているのでしょう。小さい動きだからといってスイングが速くなることもなく、フルでもスリークォーターでもハーフでも、振り上げる時間と振り下ろす時間のタイミングは同じ。だから、軽く振ってもスイングが乱れることなく、距離感もピタッと合うのです。



 その動きを生むための要因となっているのが、ドライバーからパターまで、まったくといっていいほど変わらないルーティンです。

 たとえばパッティングでは、大事な場面でも慎重になったりせず、いつも同じリズムとテンポとタイミングでヘッドが動き出す。本人に確認したわけではありませんが、目に見える動作だけではなく、独自の呼吸法も取り入れているのかもしれません。

 スイングに関しては、無駄なコックを使っていない点が最も印象に残った点です。おそらくこれは、シャフトのしなりを最大限に生かそうとしているのでしょう。

 他のプロ野球選手に聞いた話ですが、彼らは1kg前後の重さがある木製のバットも、スイングの際は“しなる”と感じているようです。その感覚を掴むためには、ある程度バットをしっかり握って、リストの動きを抑える必要があるわけですが、和田選手の手首の使い方も野球での経験から来ているようです。

 ただ、だからといって、グリップを強く握るとか、手首を固めているわけではありません。持った物体のしなりを具合がしっかり感じられるリストのコントロールの仕方や手首のホールドの仕方が実に上手いといえます。

 非常にデリケートな動きですが、アマチュアゴルファーにも大いに参考にしてもらいたい部分です。

和田一浩(わだ・かずひろ)
1972年6月19日、岐阜県生まれ。元プロ野球選手、野球解説者。東北福祉大学卒業後、神戸製鋼を経て、1996年のドラフトで西武ライオンズの指名を受ける。入団当初は捕手で、2001年の開幕戦では松坂大輔とバッテリーを組んで出場。その後外野手に転向。2003年から4年連続で、外野手部門ベストナインを受賞。2008~2015年は中日ドラゴンズで活躍。通算1968試合出場、2050安打、319本塁打、打率.303。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2019/12/27 発売号より転載)

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