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バンカーは大きなバックスイング、小さなフォローで 時松隆光

2022年12月29日(木)午前11:22

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 アマチュアゴルファーの多くが苦手としているバンカーショット。バンカーに入った瞬間、頭を抱える人も多いのではないでしょうか。

 一方、プロや上級者はそれほどバンカーを苦にしません。それどころか、逆目のラフや芝の薄いライからのアプローチよりも計算して打てるので、シチュエーションによっては「バンカーでも良し」という攻め方をする場合があります。

 ではなぜ、アマチュアゴルファーにはバンカーを苦手としている人が多いのか。その原因は、ボールを上げようとしているところに原因があると思います。

 確かに、バンカーにはアゴがあって、ある程度ボールは上げなければいけないのですが、だからといってロブショットのように上げる必要はありません。ほとんどのバンカーは、ロフト通りに打てば脱出できるようになっています。

 だから、無理に上げようとしないことが大事です。具体的にいうと、フォロースルーを大きくとる必要はないということです。

写真①

 むしろ大きくしたいのはバックスイングのほうです。小さなバックスイング、大きなフォローで砂をすくい取ろうとする(写真①)のではなく、大きく上げて上からドンと叩き込むようにヘッドを入れる(同②)。フォローはほとんど取らないで「打って終わり」ぐらいのつもりでいいのです。

写真②

 そうすれば、ヘッドがしっかり砂に潜り込み、バウンスを効かすことができるので、砂が爆発して確実にボールが飛び出します。

 一般ゴルファーの中には、バックスイングは大きめだが、インパクトで緩むという人がいますが、これもダメ。大きく振り上げて、力強く上からドンと入れる。

 バンカーが苦手な人は、この動きを意識して打ってみてください。思ったよりも簡単に脱出できるはずです。

時松隆光(ときまつ・りゅうこう)
1993年9月7日、福岡県生まれ。アマチュア時代に九州アマを制し、高校卒業後プロ転向。しばらくチャレンジツアーを主戦場としていたが、16年に大ブレーク。チャレンジツアーの優勝で得た権利でレギュラーツアーに出場し、「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でツアー初優勝。その流れで招待された「ネスレマッチプレー」でも頂点に立つなど3試合連続優勝を飾った。20・21年は選手会会長を務める。 22年の賞金ランキングは20位。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2022/12/23 発売号より転載)

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