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ストロークの前にカップ回りを一周しよう 吉田弓美子

2023年2月2日(木)午後2:06

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 今回は、パッティングに関するアドバイスを2つ。1つは、打つ前の準備です。最も気になるのは、どちらに曲がるか。アマチュアゴルファーの皆さんも、「ラインを読む」ことに関しては、かなり真剣に取り組まれているように感じます。しかしその一方で、上り下りのジャッジをきちんとせず、ミスを犯してしまう人も多いのではないですか?

 実をいうと、私も同じようなミスを繰り返しています。どれくらい曲がるかに集中してしまって、上り下りのイメージを持たずに打ってしまうことがあるのです。

 そして打ってから、「ああ強すぎた」と落胆。たとえラインは読み通りでも、これではカップに沈めることはできません。

 このようなミスを防ぐためにも、他のプレーヤーの邪魔にならないようにしながら、カップ周りをグルッと回ることをオススメします(写真①②)。一方向からではなく、全体を見ることで、上り下りはもちろん傾斜もわかるようになります。ひと呼吸おくという意味でもぜひやってみてください。

写真①②

 もう一つは、打つときのアドバイス。私の場合、ラインを読んで打つ強さが決まったら、カップとボールとの間に自分が通したいポイントを置き、そこを通すことだけを考えます(同③④)。

写真③④

 これをやるのは、少しでもカップを意識すると、押し出したり、引っ掛けたりするからです。例えばスライスラインだと、自分が設定した目標を強く意識していないと、カップが気になって右に押し出し、カップの右をかすめて外れるということがあるからです。

 ボールを通す目標の設定場所は人によって異なると思いますが、私の場合、少し遠目に置いています。例えば1.5メートルのパットなら、カップとボールの真ん中あたりに目標を設定してやっている。これも試してみて、自分にとって入る確率が高くなるポイントを見つけてください。

(協力:神奈川県・戸塚カントリー倶楽部)

吉田弓美子(よしだ・ゆみこ)
1987年4月28日、神奈川県生まれ。ジュニア時代から活躍し、2007年からTPD単年度登録者としてツアーに参加。2009年のプロテストでトップ合格。2011年、賞金ランク42位で初のシード入りを果たす。2012年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で初優勝。2013年はLPGAのTPDミーティング委員長に就任。同年、3勝を挙げて賞金ランク5位になり、LPGAアワードにおいて敢闘賞を受賞する。通算7勝。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/1/27 発売号より転載)

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