レッスン
伊東大祐のプレメンレッスン第1回 クラブが下りてくるメカニズムとスイングの順序を理解すれば、高い再現性が実現する
2025年12月11日(木)午前10:44

コースで役立つ、実践的なレッスンを伝える「プレメンレッスン」。今回は、伊東大祐コーチが登場します。
8歳でゴルフを始め、11歳で単身アメリカに渡り、高校卒業後には豪州ツアーにも参戦。オーストラリアでは、現在、世界で活躍するトップ選手たちとともに腕を磨くと同時に指導理論も習得。現在は、世界トップコーチ直伝の知識と経験をもとに、国内外のゴルファーを指導しています。
そんな伊東コーチが重視しているのは、フィジカルトレーニング。
「体のつくりや体の動きは人それぞれで、それをもとに今のスイングが出来上っている。だから、まずはその人の特性を理解して、それを改善するためにはどうすればいいかを指導するというのが私のやり方です。そのために、最初に柔軟性、筋力、バランスなどのテストを行い、それに基づいてフィジカルトレーニングを行って体を改善する。ゴルファーの中には、一瞬でスイングが変わるアドバイスを欲しがる人が多いのですが、体を改善することで上達スピードは上がるもの。遠回りに見えて一番近道だったりするのです」
今回掲げたテーマは、「議論の余地のないレッスン」。
「物理的に何が理に適っているのか、適っていないのか厳選して、本当に理に適っている理論を伝えたいと思います」
第1回は、「クラブが降りてくるメカニズムと、スイングの順序」について。これを理解することで、シンプルで再現性の高いスイングが手に入るというのだ。
「スイングの順序というのはとても重要で、世界のトップクラスの選手を見ても、スイングの形は千差万別ですが、“下半身→胴体→腕→クラブ”の順で動かすという点だけは共通しています」
そして、この運動連鎖を実現するためには、上体をリラックスさせることがポイントになるという。
「腕でクラブを振ろうとするのではなく、クラブが自然に振れる感覚を身に付ける。そのためには、余計な力を抜くことが大事です。それができれば、切り返しから下半身によって胴体が引っ張られ、次に腕が引っ張られて最後にクラブが動くという運動連鎖が生まれるのです」
スイングの順序の次に理解するべきは、クラブが下りてくるメカニズムについて。クラブは腕で振ってはいけないというが、どうすれば腕を使わずにクラブが下りてくるのか。
「実はハーフウェイダウン以降、左ヒザが伸びて、体の左側が伸び上がることでクラブは自然と下りて来ます。決して振り下ろす必要はないのです」
このメカニズムを理解し、スイングの順序と組み合わせるだけで、スムーズなダウンスイングが実現するというわけだ。さらに、腰の回転についての理解も必要だという。
「回転というと、切り返しの時に積極的に腰を切っていく人が多いのですが、その必要はありません。体の動きを見ると、バックスイングでは右ヒザが軽く伸びて、左ヒザが少し前に出る。ダウンスイングでは左ヒザが伸びて、右ヒザが前に出る。この動き自体がすでに回転を助長する動きになっています。ヒザの伸び縮みによって回転が生まれるということを理解すると、回転を意識しなくても回転できるのです」
ここまでの話からも分かるように、クラブを振る意識は必要ないということ。
「スイングの順序を守ってバックスイングの時に右ヒザを伸ばし、切り返しでは左ヒザを伸ばし始めれば下半身が動き出す。それに引っ張られて上体も動き出し、腕が脱力していて手首周りも柔らかければ、左ヒザと左のあばらが左上に上がっていくことで、自然とクラブは下りて来ます」
人によっては、「上体の力は抜いていて、しっかりクラブを振れるのか」と思う人もいるだろうが、力が抜けているからこそ、腕には正しい位置で力が入るとのこと。
「今回の話を理解し、実践していただければ、誰でも再現性の高い、安定して飛距離を伸ばせるスイングになるはずです」
8歳でゴルフを始め、11歳で単身アメリカに渡り、高校卒業後には豪州ツアーにも参戦。オーストラリアでは、現在、世界で活躍するトップ選手たちとともに腕を磨くと同時に指導理論も習得。現在は、世界トップコーチ直伝の知識と経験をもとに、国内外のゴルファーを指導しています。
そんな伊東コーチが重視しているのは、フィジカルトレーニング。
「体のつくりや体の動きは人それぞれで、それをもとに今のスイングが出来上っている。だから、まずはその人の特性を理解して、それを改善するためにはどうすればいいかを指導するというのが私のやり方です。そのために、最初に柔軟性、筋力、バランスなどのテストを行い、それに基づいてフィジカルトレーニングを行って体を改善する。ゴルファーの中には、一瞬でスイングが変わるアドバイスを欲しがる人が多いのですが、体を改善することで上達スピードは上がるもの。遠回りに見えて一番近道だったりするのです」
今回掲げたテーマは、「議論の余地のないレッスン」。
「物理的に何が理に適っているのか、適っていないのか厳選して、本当に理に適っている理論を伝えたいと思います」
第1回は、「クラブが降りてくるメカニズムと、スイングの順序」について。これを理解することで、シンプルで再現性の高いスイングが手に入るというのだ。
「スイングの順序というのはとても重要で、世界のトップクラスの選手を見ても、スイングの形は千差万別ですが、“下半身→胴体→腕→クラブ”の順で動かすという点だけは共通しています」
そして、この運動連鎖を実現するためには、上体をリラックスさせることがポイントになるという。
「腕でクラブを振ろうとするのではなく、クラブが自然に振れる感覚を身に付ける。そのためには、余計な力を抜くことが大事です。それができれば、切り返しから下半身によって胴体が引っ張られ、次に腕が引っ張られて最後にクラブが動くという運動連鎖が生まれるのです」
スイングの順序の次に理解するべきは、クラブが下りてくるメカニズムについて。クラブは腕で振ってはいけないというが、どうすれば腕を使わずにクラブが下りてくるのか。
「実はハーフウェイダウン以降、左ヒザが伸びて、体の左側が伸び上がることでクラブは自然と下りて来ます。決して振り下ろす必要はないのです」
このメカニズムを理解し、スイングの順序と組み合わせるだけで、スムーズなダウンスイングが実現するというわけだ。さらに、腰の回転についての理解も必要だという。
「回転というと、切り返しの時に積極的に腰を切っていく人が多いのですが、その必要はありません。体の動きを見ると、バックスイングでは右ヒザが軽く伸びて、左ヒザが少し前に出る。ダウンスイングでは左ヒザが伸びて、右ヒザが前に出る。この動き自体がすでに回転を助長する動きになっています。ヒザの伸び縮みによって回転が生まれるということを理解すると、回転を意識しなくても回転できるのです」
ここまでの話からも分かるように、クラブを振る意識は必要ないということ。
「スイングの順序を守ってバックスイングの時に右ヒザを伸ばし、切り返しでは左ヒザを伸ばし始めれば下半身が動き出す。それに引っ張られて上体も動き出し、腕が脱力していて手首周りも柔らかければ、左ヒザと左のあばらが左上に上がっていくことで、自然とクラブは下りて来ます」
人によっては、「上体の力は抜いていて、しっかりクラブを振れるのか」と思う人もいるだろうが、力が抜けているからこそ、腕には正しい位置で力が入るとのこと。
「今回の話を理解し、実践していただければ、誰でも再現性の高い、安定して飛距離を伸ばせるスイングになるはずです」
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