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アプローチをする時もしっかり体を使おう! 金亨成のアプローチレッスン

2018年5月25日(金)午後1:45

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 グリーン周りで短い距離が残ったら、私の場合はまず転がせるかどうかを考えます。そして、転がせる場合は、できるだけロフトの立ったクラブでピンを狙います。状況によっては8番、9番アイアンも積極的に使うというのが私のスタイルです。

 では、8番や9番アイアンを手にしたときはどういうスイングをすればいいのか?

 レッスンプロの中には、「パッティングと同じように打て」という人もいますが、私はショットと同じように打ったほうがいいと思います。ショルダーストロークや手の動きだけで打つのではなく、しっかり体を使ってストロークする(写真①~②)。そのほうが、ミート率が高まって方向性も安定するからです。また、ヘッドスピードも一定になるので、距離感も出しやすくなります。
 

①、②
 
 細かいポイントとしては、ヘッドを打ち込みたくないので、少し手元を浮かせてハンドアップ気味に抱えることが大事です(同③)。また、ボールの位置も、直接コンタクトしやすいように少し右寄りに置いたほうがいいでしょう(同④)。
 

③、④

 このようにきちんとした構えができたら、あとは落としどころを考えて体を動かすだけです。手の感覚でイメージした距離を転がすのではなく、クラブの振り幅でボールを運ぶ感じで狙ってください。

 転がしのアプローチは距離感を合わせるのが難しいと思っている人も多いようですが、狙い所をしっかり決めてそこに落とせばいいだけなので、そんなに難しくはないと思います。もちろん、グリーンの速さや傾斜によって自分のイメージ通りに転がらない場合もあるでしょうが、ボールを上げてピンの近くまで運ぶるアプローチよりは遙かに安全です。

 もしアプローチを練習ができる環境があれば、それぞれの番手のキャリーとランの割合を確認しておきましょう。たとえば、9番アイアンで10ヤードを狙った場合、キャリー1ヤード対ラン9ヤード(数字は一例です)といったように。コースに出たとき、必ず役立つはずです。

金亨成(キム・ヒョンソン)
1980年5月12日韓国生まれ。17歳でゴルフを始め、2005年にプロ転向。韓国ツアーで3勝したあと、日本ツアーに参戦。08年QTで7位に入り、09年から日本を主戦場に。1年目からフェアウェイキープ率1位に輝くなどショットの精度を武器に初シードを獲得。12年VanaH杯KBCオーガスタで初優勝。日本ツアー通算4勝。
 

(この記事は、夕刊フジ 2018/5/17発売号より転載しています)

 
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