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「転がせるときは8番アイアン」澁澤莉絵留のランニングアプローチ

2020年4月2日(木)午後5:15

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 アマチュアゴルファーの中には、グリーン周りからはほぼ100%SWで狙うという人も多いようですが、SWのショットは皆さんが思っている以上に難しいもの。たとえば、ちょっとでもリズムが狂うとダフリやトップが出ることも。また、距離が長くなると振りを大きくしなければならず、その分、芯に当たらなくなり、距離感が合いづらくなります。

 それに対し、PWやショートアイアンでの“転がし”のアプローチ(ランニングアプローチ)は、距離感も出しやすいし、ミスの危険性も小さくなります。多くのプロゴルファーやレッスンコーチが、「転がせる状況ならできるだけ転がしたほうがいい」と言うのもそのためです。

 私も、「転がせるときはランニングアプローチ」という考えでプレーをしています。

 私の場合、グリーンの近く(ピンまで20~30ヤード前後)で多用するのは、8番アイアン(8I)です。8Iもそれなりのロフトがあるので、打ち出し直後はボールが少し浮き上がりますが、基本的には1/5前後をキャリーで運び、残り4/5を転がすというイメージで打っています。

 スイングに関しては、いろいろな方法があるようで、プロでも全員が同じ打ち方をしているわけではありませんが、、私が主にやっているのは、“パターのストロークのように打つ”方法です(写真①~④)。8Iをパターと同じ長さになるように短く持ち(⑤)、できればパターと同じグリップで握ってクラブを釣り気味に構えます。

写真①~④


 一般的なアプローチのようにハンドファーストで打たないので、ボールの位置も右足寄りではなく、ほぼ真ん中。そして、クラブもパターのような振り子のイメージで動かします。

 最後にもうひとつ。この打ち方をコースでも使うつもりなら、普段からしっかり練習しておくことが大切です。ランニングアプローチのほうがミスが少ないといっても、コースでいきなりやったのではなかなか上手くいかないし、距離感も合いません。

 私も今、8Iの練習を必死にやっていますが、寄せワンを増やすためにも、きちんと練習をしておきましょう。

澁澤莉絵留(しぶさわ・りえる)
2000年12月24日、群馬県生まれ。新一万円札の肖像・渋沢栄一の子孫。9歳でゴルフをはじめ、15年関東中学校選手権優勝、18年全国高校選手権3位。19年日本女子アマでh20位タイに。19年はレギュラーツアーに4試合出場し、大東建託・いい部屋ネットレディスの初日に2位タイとなり注目を集める。19年のプロテストは6位タイで合格。20年は主にステップ・アップ・ツアーに参戦予定。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2020/3/27 発売号より転載)

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