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「目標を狙い過ぎないこと」秋吉翔太ラウンドのコツ

2020年8月27日(木)午後2:05

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 あまり細かいことにこだわらずにゴルフをやるというのが僕のスタイル。試合のときもいつも通りにやろうと思いながらプレーをしていますが、唯一、意識しているのは、目標を狙いすぎないようにすることです。

 その理由は、「あそこに打ちたい」とか、「ピンに絡めたい」ということを考え過ぎると体が固まってしまい、自分のスイングができなくなるからです。

 もちろん、打つ前にライや距離、風向きなどの情報は頭に入れます。しかし、それらのデータをもとに緻密に計算したりはしない。

「これぐらいの距離で、これぐらいの風だから、あのへんに打っておけばいいや」くらいの感じでショットをするようにしています。



 パッティングのときも同じです。ツアーになると、こんな僕でも、「どうしても入れたい」、「ここは絶対にいれなければいけない」という気持ちになることがよくあります。しかし、そういう気持ちが強くなればなるほど、体が動かなくなってミスをする。だからいつも、「カップ1個分右に打っておけばいいかな」というような感じでストロークをするようにしています。

 僕のやり方が絶対に正しいというつもりはありません。ただ、アマチュアゴルファーを見ていると、けっこう固まっている人が多いように思います。

 プレッシャーが掛からない場面ではわりといいスイングで、ナイスショットも連発しているのに、「ここぞ」という場面では必ずといっていいほどミスをする人も多いのではないでしょうか。

 そういう人には、僕のように「狙わないゴルフ」をオススメします。必死で狙ったら思ったところにボールが運べるのなら僕もそうしますが、実際はそうではないわけですからね。

 もう一つ付け加えるなら、あまり結果を気にし過ぎないことです。

 ゴルフというのは、芝や風などいろいろなものの影響を受けるので、自分がどれだけ正しいことをやっていても上手くいかないときがある。だから、ミスをしたら、「仕方がない」とすぐに諦めて、次のショットに向けて気持ちを切り替える。そのほうがいいスコアが出るかもしれませんよ。

秋吉翔太(あきよし・しょうた)
1990年生まれ、熊本県出身。10歳からゴルフを始め、2008年の「国体少年男子個人」では松山英樹らを抑えて優勝。高校卒業と同時にプロの世界に飛び込んだ。ツアー初戦となった11年の「日本オープン」では初日2位発進して話題に。17年に初シード獲得。翌18年は「ミズノオープン」で初優勝。さらに「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でも優勝を飾るなど大ブレークし、賞金ランクも14位に。19年は優勝こそなかったが賞金ランク26位で3年連続シード入りを果たす。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2020/8/21 発売号より転載)

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