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服部真夕の「ドラム缶の中でクルッと回っているようなシンプルなスイング」(解説:金谷多一郎)

2019年8月1日(木)午前11:14

 20007年のプロ入り以来、アプローチイップスに悩まされながらも11年連続でシード権を守り続けてきた服部真夕選手。昨年は序盤戦で予選落ちが続き今季はシード権を逃してしまいましたが、まだまだ老け込む歳ではないはず。復活が待たれます。

 さて、そんな服部選手のスイングは、極めてシンプルなスイングと言えます。具体的には、前傾がそれほど深くなく、棒立ちのまま身体を左右に捻るのみ。まさにドラム缶の中で身体がクルッと回っている感じです。
 腕の振りもアップライトで直線的に動く感じで、腕は身体の幅の中で上下するだけ。フェースローテーションも少なめで、バックスイングではフェースをシャット気味に上げながら、ダウンスイング~フォロースルーでもヘッドをリリースしすぎずにしっかりとボールをつかまえていきます。

 このスイングの良さは、身体を起こしている分、身体が自然に回りやすい点にあります。アマチュアゴルファー、特にビギナーの人が、ツマ先下がりよりもツマ先上がりのほうが上手く打てるものですが、理屈はそれと同じです。

 また、インパクトで左腰や左の壁がブロックされず、下半身リードでターゲット方向に腰が切れて回っていきやすいので、クラブとヘッドとグリップが抜ける通り道ができやすいという利点もあります。
 さらに付け加えれば、腕の付け根の可動範囲が狭くてすむから、関節が硬くなって身体の動きが鈍くなってきた人でもマネがしやすい点もこのスイングの良さと言えるでしょう。

 服部選手の場合も、ジュニアの頃から現在のスイングを実践したわけではなく、基本的には変わらないものの、デビュー当時は身体のポテンシャルに合わせて、ワイドスタンスでもう少し激しく振っていた記憶があります。そしてその動きを、自らの柔軟性やパワーと相談しながら微妙に変化させているようです。

 本人曰く、「ゴルフはできるだけ長くやりたい」ということですが、このスイングならそれが実現するはず。アマチュアゴルファーも大いに参考になるスイングなので、一度試してみてはいかがでしょうか。

服部真夕(はっとり・まゆ)
1988年3月3日愛知県生まれ。坂田塾1期生。2007年プロテストを一発でトップ合格し、同年、日本女子オープン9位などでシード権を獲得。2008年に初優勝。2018年、11年連続で保持してきたシードを失ったが、今年3月に開催されたUUUM主催の2日間競技で、ツアー競技外とはいえ優勝を果たした。ツアー通算5勝。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2019/7/25 発売号より転載)

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